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クレジットカードのブラックリストとは?確認方法とブラックでも作れるクレジットカード情報

「前に携帯料金を延滞したからか、クレジットカードの審査に通過できない……」

そんな方はもしかすると、いわゆる「ブラック状態」に陥っているかもしれません。

一度ブラック状態に陥ると、最低でも5年間は一般的なクレジットカードなどの審査に通過することが難しくなります。

「一度ブラック状態に陥ると、最低でも5年間は一般的なクレジットカードなどの審査に通過することが難しくなります。」を説明した画像

とは言え、「自分がブラック状態だと思い込んでいるだけの方」そして「ブラック状態でも利用できるクレジットカード」が存在することも確かです。

今回はクレジットカードと、いわゆる「ブラックリスト」の真実についてまとめました。

クレジットカードのブラックリストに関する記事概要

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目次

誤解も多い「ブラックリスト」とは?「信用情報に傷がつく」条件と期間

いわゆる「ブラックリスト」や信用情報の問題について、誤解している方は非常に多いです。

ここでは、そんな「ブラックリスト」の真実と、「審査が不利に進みやすくなる条件」について解説します。

ブラックリストという名簿は存在しない

前提として、ブラックリストと呼ばれるような、「すべての金融機関に共有されている名簿」は存在しません。

ですが長期延滞などの問題を起こすと、どの金融機関でも審査に通過しにくくなることは確かです。

このとき何が起こっているかというと、あなたがクレジットカードや各種ローン、分割払いなどの「後払い」を利用すると、その状況が「個人信用情報機関」という場所に必ず記録されます。

第2条(個人信用情報機関への登録・利用)
2.本会員等は、(1)加盟信用情報機関により定められた情報(下表の「登録情報」記載の情報、その履歴を含む)が当該機関に下表の「登録の期間」に定める期間登録されること、ならびに、(2)登録された情報が加盟信用情報機関および提携信用情報機関の加盟会員により本会員等の支払能力に関する調査のため利用されること、に同意します。

引用:三井住友カード会員規約(個人会員用)より

「後払い」を提供する会社は必ず「個人信用情報機関」に加盟しており、申込者の「後払い」の利用履歴をチェックします。

このとき「長期延滞」「自己破産」などの問題が見つかれば、審査に落ちる可能性が高くなります。

個人信用情報機関に記録された「後払い」の利用履歴などは、一般に「(個人)信用情報」と呼ばれます。

そして、信用情報に悪い記録が残った状態のことを、一般に「ブラック(状態)」と呼びます。

つまり、「ブラックリスト」そのものは存在しないものの、「悪い利用履歴が共有されることは事実」ということです。

クレジットカードのブラックリストは何年続く?信用情報機関に悪い情報が残る条件

信用情報には「保有期間」が定められており、いつまでも残るわけではありません。

ここからは、いわゆる「ブラック状態」に陥る条件と、その期間について解説します。

2ヶ月以上の延滞とその解消・解約から5年が経過していない

おそらくブラック入りの理由として、最も多いのが「長期延滞」によるものです。

個人信用情報機関は3つ存在しますが、中でも主にクレジットカード会社が加盟しているのが「CIC」です。

CICは、「61日以上または3ヵ月以上」の延滞が発生した場合、信用情報内に「異動」の文字を加えます。

この「異動」は実質、ブラック状態の印と考えて良いでしょう。

また、異動を含むCICの情報は「契約期間中、および契約終了から5年間」残ります。

ただし延滞が継続している間は、強制解約が行われたとしても「契約終了」と見なされないことが一般的です。

つまり、61日以上の延滞で「異動」情報が残ってしまった場合、「延滞を解消し、延滞を起こした会社との契約を解除してから5年が経過」するまで、ブラック状態が続くと言えます。

三井住友カード会員規約(個人会員用)より

カード会社などからの強制解約処分から5年が経過していない

クレジットカード会社など、「後払い」の契約を結んでいた金融機関から強制解約の処分を受けた場合、5年間のブラック状態となることが一般的です。

CICに強制解約の情報は残りません。

ですが、クレジットカード会社は大抵、CICの他にJICC(日本信用情報機関)という機関に加盟しています。

強制解約の情報が残るとすれば、このJICCの方です。

2つの個人信用情報機関に加盟している多くのカード会社は、審査の際に両方の記録を確認します。

そのため、CICまたはJICCどちらかにのみ異動(ブラック)情報が残っている状態でも、審査落ちの可能性は高くなります。

強制解約の情報は、その契約解消(解約)から5年間残ります。

JICC公式サイト<詳細版>『信用情報記録開示書』項目説明書(全体版).pdfより

債務整理(任意整理の場合は残債の清算)から5年が経過していない

債務整理の情報が残るのも主にJICCの方です。

任意整理から特定調停、個人再生や自己破産まで、すべての債務整理の記録は「異動」情報として記録されます。

JICC公式サイト<詳細版>『信用情報記録開示書』項目説明書(全体版).pdfより

各債務整理の情報が残る期間は、「契約継続中の期間及び契約終了後5年以内」とされています。

ですが、これまでには「解約と任意整理の手続き完了から5年が経過しても、異動情報が残ったままだった」という報告が確認されています。

このことから、任意整理の場合は「残債の清算」が契約終了の起点となる可能性があります。

つまり、任意整理の後に確実にブラック状態から抜け出せるのは、「任意整理の手続きが完了し、残債を清算してから5年後」と考えておくのが無難です。

「任意整理の手続き完了」あるいは「残債の清算」のどちらを「契約終了」の起点とするかは、金融機関によって異なる可能性があります。

任意整理の情報はCICに残らないものの、自己破産の記録はCICにも残ります。

個人再生や自己破産は5年が経過しても審査に影響する場合がある

個人再生や自己破産を行い「免責」を受けた記録は、個人信用情報機関の他、「官報」にも記録されます。

官報とは日本国の機関誌のことで、多くのカード会社や消費者金融は、審査の際に「官報」情報を確認します。

第1条(個人情報の収集・保有・利用等)1.会員または会員の予定者(以下総称して「会員等」という)は、本規約(本申込みを含む。以下同じ)を含む当社との取引の与信判断および与信後の管理ならびに付帯サービスの提供のため、下記(1)から(9)の情報(以下これらを総称して「個人情報」という)を当社が保護措置を講じた上で収集(映像、その他の電磁的記録として取得・保存することを含む)・保有・利用することに同意します。
(中略)
(7)官報や電話帳等の公開情報

引用:三井住友カード会員規約(個人会員用)より

官報の情報は個人信用情報と違い、時間が経っても消えません

そのため自己破産や個人再生の経験者は、免責から5年以上が経過しても、過去の免責を理由に審査に落ちる可能性があります。

ただしカード会社の方針によっては、官報に免責情報が残っていても、審査に通過できる可能性はあります。

その他「2年以内の1ヶ月程度の延滞」なども審査に影響する場合がある

延滞情報が「異動」として記録されるのは、「61日以上または3ヵ月以上」の延滞が生じた場合です。

ですがCICでは、目安として1ヶ月程度の延滞が「ブラック未満の信用情報の傷」として記録される可能性があります。

これはCICが、以下のように1ヶ月ごとの支払い状況を記録しているためです。

「$」のマークは、問題なく支払いが行われていることを示します。

ですが、入金が行われないとここに「A」などのマークが記されます。

Aマークが過去に1つ残っている程度であれば、審査にはあまり影響しないことも多いです。

ただし、Aマークが直近で、あるいは複数発生している場合などには、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

「入金状況」をどのように報告するかは、カード会社などによって異なります。

そのため特別な事情がある場合やカード会社の方針などによっては、1ヶ月の延滞が発生しても「A」のマークが付かない可能性もあります。

いわゆる「クレジットカードのブラックリストに載った」場合のデメリット

ブラック状態のデメリットについて説明した画像

信用情報に異動(ブラック)情報が残ると、具体的にはどういったデメリットが生じるのでしょうか。

ここからは、いわゆるブラック状態に陥った場合の問題について解説します。

一般的なクレジットカードやローンの審査に通過できなくなる

クレジットカード会社やローン会社は、他社で長期延滞を起こした人との契約を嫌います。

結果として、いわゆる「ブラック状態」に陥ると、ほとんどの「後払い」の審査に通過できなくなります

あえてブラック状態の方にも、柔軟な審査を行うクレジットカードやキャッシングサービスがないわけではないものの、申込先の選択肢が制限されてしまうことは確かです。

また、自分の名義で住宅ローンなどの大きな契約を結ぶことは、ほぼ不可能となります。

ブラック状態も歓迎!?審査が不安な方向けのクレジットカード3選

携帯電話端末を含む、分割払いを利用できなくなる

携帯電話端末の分割払いも、「後払い」に含まれます。

そのためブラック状態に陥っている方は、携帯電話端末の分割払いの審査に通過できない可能性があります。

この場合は高額なスマートフォンであっても、一回払いで購入する必要があります。

クレジット機能の付いた社員証を作れない場合がある

企業によっては、社員証にクレジット機能を搭載しています。

そのため今後、就職・転職した場合、ブラック状態の方は既定の社員証を作れずに気まずい思いをしてしまう可能性があります。

企業への入社自体に信用情報が関係することはないものの、確かなデメリットとして知っておくに越したことはないでしょう。

連帯保証人になれず、家族に迷惑が掛かる場合がある

ブラック状態の人は「一般的なクレジットカードやローン」の名義人になれないことに加え、連帯保証人としても認められないことが多いです。

結果的に、家庭内で最も収入の高い方がブラック状態に陥った場合、「連帯保証人がいないとローン契約を結べないその他の家族」に悪影響が生じる場合があります。

審査が不安な方向けのクレジットカード3選

基本的にクレジットカード会社は、自社での踏み倒しなどを避けるため「他社で問題を起こしたことのある人」との契約を避けたがります。

ですが、他社との差別化などのため、あえて独自の審査基準を設けているクレジットカードは確かに存在します。

審査が不安でも利用できる可能性があるクレジットカード

スクロールできます
クレジットカード名ACマスターカードライフカード(dp)Nexus Card
券面ACマスターカードライフカード(dp)Nexus Card
支払いシステムリボ払い専用最も審査難易度が低い「デポジット型」最も審査難易度が低い「デポジット型」
特筆事項消費者金融系クレジットカードブラック歓迎の旨の記載あり「審査が甘い」旨の記載あり
年会費無料5,500円~1,375円~
還元率0.25%0.5%0.5%
各クレジットカードについて詳しく見る

 

ACマスターカードは年会費無料で消費者金融系のクレジットカード

ACマスターカード
ACマスターカードの特徴
  • 年会費無料
  • 消費者金融「アコム」が独自基準で発行するクレジットカード
  • リボ払い専用

「ACマスターカード」は、デポジット型でないにもかかわらず、審査が不安な方にもおすすめなクレジットカードです。

「ACマスターカード」実際の利用者アンケートより

属性・年収350万円・会社員(0年)
・5年以内に何らかの「後払い」を2ヶ月以上延滞
・5年以内に何らかの「後払い」で強制解約
審査結果・総利用枠50万円
・キャッシング枠50万円
申込みの経緯特段生活に困っていたわけではなく、クレジットカードを利用するために申し込みを行った。他クレジットカードは審査が通らなかったため。
自由な口コミアプリ上で返済が可能であり、また返済時期のリマインドも受けられるため便利だと感じる

ACマスターカードを発行するのは、大手消費者金融「アコム」であり大手の安心感があります。

ただし、「ACマスターカード」はリボ払い専用のクレジットカードです。

また、毎月の引き落とし額を任意で変更する機能がないため、「実質一回払い」を行いリボ払い手数料を回避するには、インターネットやATMを使った手動での入金が必要となります。

審査の結果によっては、クレジット機能の付かない「ローン専用カード」しか発行できない場合があります。

ACマスターカードの基本情報

年会費永年無料
国際ブランドMastercard
基本還元率0.25%
還元ポイントポイントではなくキャッシュバック
付帯保険旅行保険、ショッピング保険なし
ETCカード取り扱いなし
スマホ決済Google Pay
タッチ決済なし
申込み条件安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方
主な特典などリボ払い専用、かつ毎月の引き落とし額の変更ができない(=実質一回払いのためには、ATM入金などの手動での手続きが必要)

必ずアコムのカードローン機能が付く
┗審査結果によってはローン専用カードとして発行される

\ カードローンとのマルチ機能/

> ACマスターカード 公式サイト <

ライフカード(dp)はブラック状態の方に向けた案内あり

ライフカード(dp)
ライフカード(dp)の特徴
  • 「過去に延滞がある方におすすめ」の明記あり
  • 申込者に信用がないことを前提とした「デポジット型」カード
  • ┗事前に利用限度額と同額の「デポジット」の預け入れが必要
  • 限度額(=デポジット額)は3万円から

ライフカード(dp)は、公式サイト上で「過去に延滞がある方におすすめ」と明記されたクレジットカードです。

実質的に、「ブラック状態で一般的なカードの審査に通過できない」方への案内と取ってよいでしょう。

なぜこんなことが可能なのかというと、ライフカード(dp)が「デポジット型のクレジットカード」であるためです。

デポジット型のクレジットカードとは、一言で言うと申込者に一切の信用がないことを前提とした、特殊なカードです。

デポジット型のクレジットカードを利用するには、あらかじめ利用限度額分の「デポジット」を預け入れなければなりません。

10万円の限度額を希望するなら10万円、50万円の限度額を希望するなら50万円の現金を、あらかじめ用意する必要があります。

ですが、この現金さえ用意できれば、信用情報に大きな問題があっても、問題なくカードが発行される可能性が高いです。

というのも、仮に長期の延滞や踏み倒しが発生しても、「デポジット」を没収すればカード会社は損をしないためです。

このことから、デポジット型のクレジットカードは「最も審査難易度が低いクレジットカード」と言えます。

一般的なクレジットカードの審査に通過できなくても、デポジット型のクレジットカードであれば、十分に利用できる可能性があります。

ただし、ライフカード(dp)の年会費は5,500円からと高めですのでご注意ください。

また、以前ライフカードに電話で問い合わせを行ったところ、デポジット型の「一般カード」と「ゴールドカード」の間に、審査難易度の違いはないとのことでした。

デポジットは円満に解約できた場合、全額返金されます。

ライフカード(dp)の基本情報

年会費5,500円(一般/限度額10万円以下)

11,000円(ゴールド/限度額20万円~90万円)

22,000円(ゴールド/限度額100万円以上)
国際ブランドMastercard
基本還元率0.5%
還元ポイントLIFEサンクスプレゼント
付帯保険海外旅行保険

国内旅行保険

ショッピング保険

シートベルト保険
ETCカード限度額10万円以上の方のみ発行可能(無料)
スマホ決済ApplePay

Google Pay
タッチ決済なし
申込み条件日本国内にお住いの20歳以上で、電話連絡が可能な方
主な特典などデポジット型カード

デポジットはカード受け取りと同時に、代金引換で支払い

2年目以降は前年のカード利用額に応じ、還元率が変動

お誕生月はポイント3倍

ライフカード(dp)の公式サイトはこちら

Nexus Cardも貴重なデポジット型のクレジットカード

Nexus Card
Nexus Cardの特徴
  • 「ご入会いただきやすい」の明記あり
  • 申込者に信用がないことを前提とした「デポジット型」カード
    ┗事前に利用限度額と同額の「デポジット」の預け入れが必要
  • 限度額(=デポジット額)は5万円から
  • デポジット型カードの中では年会費が安い(1,375円)

「Nexus Card」も、珍しい「デポジット型」のクレジットカードです。

このカードの公式サイトには「ご入会いただきやすくした」という、審査難易度の低さをアピールする記載が見られます。

Nexus Cardは、保証金(デポジット)をお預けいただくことで、ご入会いただきやすくしたショッピング専用カードです。

引用:Nexus Card公式サイトより

「カード会社が絶対に損をしない」デポジット型クレジットカードの特徴を踏まえても、非常に審査難易度が低いカードと見て良いでしょう。

また、Nexus Cardの年会費は1,375円と、デポジット型のカードの中では安いです。

Nexusカードの基本情報

年会費1,375円
国際ブランドMastercard
基本還元率0.5%~1.0%
還元ポイントNexusポイント
(使い道は「デジコのデジタルギフト」のみ)
付帯保険旅行保険、ショッピング保険なし
ETCカード取り扱いなし
スマホ決済未対応
タッチ決済なし
申込み条件18才以上の方(高校生は申込できません)
主な特典などデポジット型カード
┗最低限度額は5万円

デポジットは振込で入金・発行手数料550円

Nexus Cardの公式サイトはこちら

自分がブラック状態かどうか確かめる方法はある?

自分がブラック状態かどうか確かめる方法を説明した画像

「自分の延滞が2ヶ月を超えていたかどうかわからない」「任意整理の残債を清算して、何年経ったか分からない」という方は少なくないでしょう。

ここからは、「自分がブラック状態か確かめる」方法について解説します。

個人信用情報機関に開示請求を行うと、信用情報を確認できる

「CIC」「JICC」といった個人信用情報機関に「開示請求」を行うと、金融機関が審査の際に確認するものとほとんど同じ「個人信用情報」 を閲覧できます。

開示請求には1機関あたり、1,100円程度の手数料が発生します。

ただしこの方法が、最も確実に「自分がブラック状態かどうか」を確かめる方法であることは確かです。

開示請求は、インターネットを通して実施できます。

3つの個人信用情報機関の違いと開示請求先の選び方

個人信用情報は3つ存在し、多くの金融機関は審査の際に2~3の機関の情報を確認します。

3つの個人信用情報機関の概要は、以下の通りです。

3つの個人信用情報機関の違い

CIC主にクレジットカード会社と大手消費者金融(銀行ローンの保証会社を含む)が加盟

「ブラック未満の問題」に強い
┗1ヶ月ごとの延滞記録を残すなど
JICC
(日本信用情報機構)
大小の消費者金融と多くのクレジットカード会社(銀行ローンの保証会社を含む)が加盟

「ブラック状態」に強い
┗CICにない強制解約や任意整理の記録があるなど
KSC
(全国銀行個人信用情報センター)
主に銀行や信用金庫、労働金庫などが加盟

ブラック状態に強い上、1ヶ月ごとの支払い記録も残る

銀行や信用金庫などで問題を起こしたことがあるなら3つの信用情報機関すべてに、そうでないなら「CIC」と「JICC」の2つに開示請求を行うことをおすすめします。

CIC、JICC両方の内容に問題がなければ、ブラック状態でないことが確認できます。

ブラック状態から抜け出して一般クレジットカードの審査に通過する条件

ブラック状態から抜け出す条件を説明した画像

ブラック状態は「一生続く」…わけではありません。

ただしブラック状態を抜け出すにも、一定の条件を満たす必要があります。

ここからは、「ブラック状態から脱出し、一般的なクレジットカードを作れるようになる」過程について解説します。

延滞や任意整理の残債が発生している場合は、できる限り早く解消を

現在進行形で「後払い」を延滞してる間や、任意整理の残債が残っている間は、いつまでもブラック状態から抜け出せないことが多いです。

特に現在進行形での延滞は、現在放置されているようでも、突然訴訟を起こされたり、結果的に差し押さえに至る可能性もあります。

信用情報を改善するためには、なんとか「支払い待ちの債務」を清算する必要があります。

三井住友カード会員規約(個人会員用)より

「異動」の情報はカード会社などとの解約後、5年間残る

長期延滞を含む「異動」の情報は、カード会社などとの解約(あるいは債務の清算)から5年間残ります。

つまり、ブラック状態から脱出するためには、「強制解約などの問題」あるいは「債務の清算」から5年を待つ必要があります。

いつ「異動」が記録されたかは、信用情報を開示することで確認できます。

JICC公式サイトのサンプル<詳細版>『信用情報記録開示書』項目説明書(全体版).pdfより

はじめは審査難易度の低いカードで「良い信用情報」を積み上げよう

ブラック状態から脱出したときに多いのが、「良い信用情報まで、5年が経過したことで消えてしまった」という状況です。

一定以上の年齢で「信用情報が何もない」状態だと、クレジットカード会社は「この人は過去に問題を起こした、ブラック明けの人間ではないか」と警戒します。

結果的に、「一定以上の年齢で信用情報がない」人は、ブラック状態から脱出したとしても審査通過が難しい場合があります。

この事態を防ぐため、ブラック状態が終了する前あるいは直後に、「審査難易度が低いクレジットカード」を使って「良い信用情報」を蓄積しておくことが推奨されます。

特にデポジット型のクレジットカードは審査難易度が極端に低いにもかかわらず、通常のカードと同じように「信用情報」が記録されます。

ブラック状態から抜け出す前に「良い信用情報」を積み上げられることから、「ブラック明け」を見越した場合にも有力な支払い方法だと言えます。

ブラック入りの原因となったカード会社は避けるのが無難

金融機関は個人信用情報とは別に、その会社独自の顧客データを保有しています。

そのためブラック状態から脱出し、一般的なクレジットカードの審査を受ける際には、「長期延滞や債務整理を起こした金融機関」を避けるのが無難です。

また、大手金融グループのカード会社や消費者金融で問題を起こした場合、過去の延滞情報などがグループ会社で共有されている場合があります。

問題を起こしたことのある会社と、同じ系列の金融機関も避けておくのが無難と言えます。

4【情報の管理および同意】(中略)(2)利用者は、三井住友銀行と当社との間において、以下の目的・範囲内で、利用者に関する属性、信用状況の照会または情報の提供もしくは交換が行われることについて、あらかじめ同意するものとします。(中略)②情報の範囲本申込書等に記載された利用者の属性情報(住所、氏名、生年月日、電話番号、勤務先など)およびその変更内容、決済口座番号、本カードについての利用者に関する情報(当社の審査結果・会員資格の取消の事実等(ただしその理由は除く))、利用者と三井住友銀行および当社との取引内容

引用:三井住友カード会員規約(個人会員用)より

結婚して名字が変わったらブラック状態が解除されるって本当?

「結婚して名字が変わる」「引っ越しにより住所が変わる」などの変化が生じた場合、本来はブラック状態であるにもかかわらず、一般的なカードやローンの審査に通過できる場合があります。

これは金融機関が、申込者の情報と信用情報に記録されている情報を、確実に紐づけられない(=申込者本人の情報と断定できない)場合があるためです。

ただしこの状態は、狙って引き起こせるものではありません

また近頃は、「本来ブラック状態である人」を弾くため、「旧姓の記入」を求める金融機関が増えています。

ブラック状態になるのを避けるにはどうすればいい?

ブラック入りを避ける主な方法

ブラック状態から脱出する方法はあるものの、そもそもブラック状態に陥らないに越したことはありません。

ここからは、ブラック状態(「異動」の記録)を避ける方法について解説します。

リボ払いを含む「支払い待ちの残高」を膨らませない

虚偽申告などの例外を除くと、ブラック状態に陥る原因は主に「延滞」「踏み倒し」です。

支払い不能に陥ることを避けるため、リボ払いを含む「支払い待ちの残高」を膨らませないよう努めましょう。

クレジットカードの支払いは可能な限り「1回払い」のみをご利用ください。

また、カードローン等の債務がある場合には、「できる限り短期間で返す」ことを心掛けたいところです。

カード会社からの催促には速やかに応じる

延滞が生じると、ブラック状態に陥る前にカード会社などから催促が入ることが一般的です。

催促の方法は電話や手紙など、金融機関によって様々です。

いずれにせよ、催促のあった段階で対応ができれば、ブラック入りや「期限の利益の損失」を避けることができます。

期限の利益の損失とは

期限の利益とは、簡単に言うと「分割払いの権利」です。延滞により「期限の利益」を損失すると、リボ払いや分割払いの債務であっても一括払いを要求されます。

また、どうしても一括での支払いが難しい場合には、カード会社に相談することで「分割での支払い」などに対応してくれる可能性があります。

どうしても期限内の支払いが難しい場合は優先順位をつける

どうしても支払い期間、あるいは「期限の利益の損失」までの支払い期間に都合をつけることが難しいのなら、支払いに優先順位をつける必要があります。

ブラック入り直前の債務と、そうでない債務があるのなら、「ブラック入り直前」の債務を優先して清算しましょう。

また、公共料金は延滞しても信用情報に傷がつきません

もちろん電気やガス、水道が止まってしまうことは避けたいところですが、どうしても順位をつける必要があるなら、「金融機関からの債務」を優先したいところです。

家族がブラック状態かも…。そんなときにはどうすればいい?

家族がブラック状態かもしれない場合に取れる対応

「家族がブラック状態かもしれない……」という状況の方は少なくありません。

ここからは、家族や身近な人が「ブラック状態かもしれないとき」に取れる行動や、家族がブラック状態に陥った場合の影響について解説します。

家族がブラック状態かもしれない場合に取れる対応

まずは個人信用情報を開示しよう

ブラック状態かどうかを調べるには、個人信用情報を開示するのが1番です。

ただし「本人死亡」などの場合を除き、家族が本人に無断で個人信用情報を開示することはできません。

個人信用情報を開示するには、「ブラックかもしれない」方自身の手続きが必要です。

つまり、家族に知られず家族の信用情報を確認することはできません

信用情報の開示請求はプライバシーや個人情報保護の観点から、ご本人以外の方からのお申込みは受け付けておりません。

引用:CIC公式サイトより

ブラック状態そのものは配偶者や家族に影響しないことが多い

家族にブラック状態の人がいても、その他の家族の審査に影響は出ないことが一般的です。

例外は、専業主婦(主夫)の方が「配偶者貸付」と呼ばれる制度を利用した場合です。

配偶者の同意を得た上で、専業主婦(主夫)がカード会社やローン会社から「融資」を受けた場合には、配偶者の情報が登録されます。

この場合は、夫婦の片方がブラック状態の場合、もう一方の審査も不利に進む可能性が無いではありません。

配偶者貸付を実施している金融機関は稀です。

収入のない方がクレジット会社にローンを申し込む際に、その申込者の配偶者から同意を得たうえで、配偶者の年収をもとに審査がされます。契約が締結されると申込者本人と配偶者の属性が登録され、回答対象となります。

参照元:CIC公式サイトより

無審査の家族カードはブラック状態でも利用可能

一般に、「家族カード」は無審査で発行されます。

そのため家族に、信用情報に問題がない方がいれば、「ブラック状態の家族」も家族カードを持つことができます。

ブラック状態の人の名義で住宅ローンを組むことは難しい

やはりブラック状態の人が住宅ローンを組むことは、ブラック状態でない方との共同名義を用いる場合を含め、困難です。

例えば共働きの夫婦の片方がブラック状態である場合、信用情報に問題がない方が単独でローンを組めるのなら、その方法が現実的です。

もちろん、ブラック状態が明けるのを待つのも良いでしょう。

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