ANAアメックスとプロパーのAMEXグリーンでは、それぞれ独自のサービスが付帯しているため使用感、お得感に違いがあります。しかしスペックだけの比較をみても違いがよくわからないですよね。そこで今回はそれぞれのメリット、デメリットとどんな人が得するカードかわかりやすく違いを比較していきます!どちらが自分に合ったカードなのか、検討材料ししてみてください!
ANAアメックスとAMEXグリーン(プロパー)の違いを比較!
ANAアメックスもアメックスグリーンも、それぞれ国際ブランドであるアメリカン・エキスプレスが付帯したトラベル関係が強みのクレジットカードです。
一見に似たようなクレジットカードですが、実際にどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、ANAアメックスとアメックスグリーン(プロパー)それぞれの特徴やメリット・デメリット、ステータスの違いや審査難易度など、さまざまな角度から違いをみていきましょう。
それぞれの特性・特徴
それではまずは、それぞれのカードの特徴を見て行きましょう。
ANAアメックス一般
ANAアメックスとは、正式名称『ANAアメリカン・エキスプレス・カード』という名前のクレジットカードです。
航空会社であるANA(全日空)とクレジットカードの国際ブランドであるアメリカン・エキスプレスが提携して発行している提携カードとなっており、アメックスブランドの優遇にANAのサービスが融合しているのが特徴です。
ANAカード最大の特徴であるANAマイレージクラブの利用ももちろん可能となっており、ANAマイルを無期限で貯めることができます。
アメックスのポイントプログラムである、メンバーシップ・リワード・ポイントを採用しており、カードで支払いをすると『100円=1ポイント』のポイント還元があります。(還元率1%)
また、貯めたポイントは1000ポイント単位で『1000ポイント=1000マイル』でANAのマイルに交換することができます。(移行手数料やメンバーシップリワードプラスへの加入が必要です。)
アメックスグリーン(プロパー)
アメックス グリーンカードとは、正式名称『アメリカン・エキスプレス・カード(AMERICAN EXPRESS CARD)』というクレジットカードです。
クレジットカードの国際ブランドであるアメリカン・エキスプレスがオリジナルで発行しているプロパーカードで、高いステータスをアピールできるクレジットカードです。
アメックスが取り扱っている『メンバーシップ・リワード・プラス』というポイントプログラムに参加することで、カード利用で『100円=1ポイント』貯まるポイント還元率1%のクレジットカードとなりANA以外にも好きな提携航空会社のマイルと交換可能です。(提携航空会社は事項の一覧表を参照してください。)
また、プライオリティパスも付帯しており、国内27の主要空港と海外2空港のラウンジが無料で利用可能です。
ポイントをマイル移行できる航空会社一覧
航空連盟 | 航空会社 |
スターアライアンス | ANA(全日空) シンガポール航空 スカンジナビア航空 タイ国際航空 |
ワンワールド | キャセイパシフィック航空 フィンランド航空 ブリティッシュ・エアウェイズ カタール航空プリヴィレッジクラブ |
スカイチーム | デルタ航空 アリタリア-イタリア航空 チャイナエアライン フライングブルー(KLMオランダ航空・エールフランス航空) |
その他 | エミレーツ航空 ヴァージンアトランティック航空 エティハド航空 |
基本スペックの比較
ANAアメックスとアメックスグリーンには、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、ANAアメックスとアメックスグリーンの違いを一覧表で見ていきましょう。
※ANAアメックスで1ポイント=1マイルで交換するためには、マイル移行手数料の他にメンバーシップリワードプラスへの加入も必要になります。
それぞれのメリット・デメリット
ANAアメックスカードとアメックスグリーンの基本スペックが分かったところで、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
ANAアメックス一般
メリット
ANAマイル特化型でマイルが貯まりやすい!
フライトボーナスマイルで、ANAグループ以外でも提携航空会社便の利用でマイルが貯まる!
入会時と年1回の継続時に1000マイルが貰える!
ANAグループでのカード利用でポイント1.5倍UP!
デメリット
VISAやMASTERに比べて使えるところが少ない
マイル移行やマイル交換率を上げるために年間手数料がかかる
アメックスグリーン(プロパー)
メリット
ポイントを交換するマイレージプログラムが複数の中から選べる!
海外・国内旅行傷害保険の補償額が高額で安心!
プライオリティパス付きで、国内・海外の指定ラウンジが無料で利用できる!
一度会員になれば、成長に合わせてゴールドカードやプラチナカードへのステップアップも可能!
デメリット
VISAやMASTERに比べて使えるところが少ない
マイル移行のために年間手数料がかかる
ステータスの違いはあるの?
アメックスブランドを検討されている方の中には、クレジットカード自体のステータスを気にする方もいるのではないでしょうか?
そんな中で、ANAアメックスカードとアメックスグリーンカードに、ステータスの差があるのであれば、選択基準がまた変わってくると思います。
しかし、基本的にはアメックスブランドを持っているというだけで高い評価を得られますので、クレジットカード全体として見た時には、ANAアメックスもアメックスグリーンもステータスの高いクレジットカードといえます。
ただし、カードフェイスなどからアメックスグリーンの方がアメックスのプロパーカードであるということが分かりやすいため、ステータスの分かりやすさは、アメックスグリーンの方が上といえます。
審査難易度に違いはあるの?
ANAアメックスカードもアメックスグリーンカードも、ステータスが高めのクレジットカードというだけあって、審査基準が気になる方も多いと思います。
ANAアメックスカードとアメックスグリーンカードは、審査基準に大きな差は特になく、どちらのカードの審査基準も、それぞれのカードが評価されているステータスに比べて厳しいものではありません。
そのため、ANAアメックスカードもアメックスグリーンカードも、下記の条件を満たしていれば基本的に審査通過がほぼ可能となっています。
年齢が20歳以上で定職がある
個人信用情報(クレヒス)にキズがない
アメックスブラックではない
それでは、1つずつ詳しく説明していきます。
年齢が20歳以上で定職がある
ANAアメックスカードとアメックスグリーンカードは、『原則20歳以上で定職がある方』という条件がありますので、基本的に役職などに関係なく正社員の方で勤続年数なども数年あれば、問題なく審査通過が可能です。
ただし、アルバイト・パートの方の場合は入会できませんので注意が必要です。
個人信用情報(クレヒス)にキズがない
アメックスカードの審査では、申込者の申告した申込内容の他に個人信用情報という、個人と企業との過去のお金の貸し借りが記録された履歴を確認されます。
この中に2ヶ月以上に及ぶ延滞などの返済トラブルや債務整理の記録などの信用事故と呼ばれる記録がついている場合、審査通過がかなり厳しくなります。
また、この信用事故(金融事故)の記録は、事故内容によって5〜10年程度、信用情報機関に記録されています。この記録が消えるまでは、クレジットカードやローンの審査にはほぼ100%通過できないと考えておいてもよいでしょう。
逆に信用情報にキズがない場合には、それだけで評価の対象となり、審査通過がしやすくなります。
アメックスブラックではない
過去に返済事故を起こしたことがあるが10年以上前という方でも、アメックスで過去に返済トラブルを起こしている方は注意が必要です。
アメックスでは、独自の信用情報記録を保管しており、通常5〜10年で消える信用事故の情報も、アメックスで事故を起こしている場合には、半永久的に消えることはありません。
そのため、1度でもアメックスで信用事故を起こしている場合には、審査通過が厳しくなりますので注意してください。
ANAアメックスはこんな人におすすめ!
ANAアメックスカードの特徴やメリット・デメリット、ステータスや審査基準などを踏まえた上で、ANAアメックスがおすすめなのはこんな人です!

マイルはANAのみ!貯めたいという人
ANAの搭乗回数が多い人
ショッピングでもフライトでも、効率的にマイルを貯めたい人
ANAアメックスは、ANAのマイルを効率よく貯められるクレジットカードであり、ANAへの搭乗の他にも普段のお買い物などでのカード利用で、どんどんポイントが貯まり、マイルへの交換が可能となります。
入会時や毎年の1回の継続時に1000マイルがプレゼントされたり、ANAグループでの利用でポイントが1.5倍になったりと、ANAを利用する方にはおすすめのクレジットカードです。
アメックスグリーンはこんな人におすすめ

アメックスを持つなら、しっかりステータスをアピールしたい人
色々な航空会社を利用する・マイルを貯めたい人
プライオリティパスを利用したい人
ショッピングなどで普段使いしながらマイルをしっかり貯めたい人
カードフェイスを見ただけで、アメックスカードだと分かるアメックスグリーンカードは、ステータスをアピールするためには有効なクレジットカードです。
また、ANA以外のマイルとの交換も可能ですので、ANA以外の航空会社を利用する方や、マイルを貯めている方にも利用しやすいカードとなっており、プライオリティパスなど、空港での手厚いサービスを受けたい方におすすめのクレジットカードです。

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