カードローン会社のブラックリストとは?原因や審査への影響、対処方法を解説!

[最終更新日]2018/10/14

カードローンの審査落ちの話題で必ず登場する『ブラックリスト』。申し込み審査で落ちると、自分がブラックリスト入りしていると思う人もいるかもしれません。実はブラック入りする条件、またブラック解消する期間は決まっているのです。今回は『ブラックリスト入り』の原因と、その解消方法について紹介していきます。

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カードローン会社にブラックリストは存在しない?

カードローンの返済に遅れ、支払いが滞ってしまうと「ブラックリストになる」という表現が良く用いられます。
そもそもブラックリストとは何を意味するのでしょうか。

「ブラックリスト」と呼ばれるリストが実在するわけではない。

「ブラックリスト入り」は、支払事故を起こした際に、その事故情報が個人信用情報機関に登録されている状態のこと。

ブラックリストは、個人信用情報機関に支払事故情報が登録されている状態のことを意味しています。

個人信用情報機関

個人信用情報機関とは、各個人のクレジットや各種ローンの「利用状況」や「申込状況」などの「信用情報」を登録・保管している機関のことです。
現在「CIC」「JICC」「KSC(全国銀行協会)」という3つの個人信用情報機関が存在します。

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金融事故

金融事故とは、カードローンなどの「返済延滞」や「代位弁済」、「強制解約」、法的手続きによる「債務整理」などを総称した呼び方です。

金融事故を起こすと、その情報が個人信用情報機関に登録され、金融会社の間で共有されることになります。

この状態が「ブラックリスト入り」している状態です。

生徒
ブラックリストになるとどんな影響があるのでしょうか?
先生
ブラックリスト状態の時、信用力が低下するので、住宅ローン等の新規ローンを申込しても、審査に通らなくなってしまいます。

時々、「家族のうちの誰か(配偶者・旦那や兄弟)がブラック入りしていると自分に影響があるかも」と思う人がいますが、個人信用情報機関は名前の通り、個人の情報のみを管理している機関であるため、家族にブラック入りの人がいたとしてもほかの人に影響がおよぶことはありません。

カードローン会社でブラックリスト入りしてしまう支払事故とは

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過去に以下のようなことがあった場合には、ブラックリスト入りしています。

ブラックリスト入りしてしまう支払事故
  1. 延滞
  2. 代位弁済
  3. 債務整理
  4. 強制解約

1. 延滞

延滞とは?

カードローンの返済期日を「61日以上または3ヶ月以上」経過しているにも関わらず、返済を滞っている状態のこと。
延滞を起こした場合は、支払事故として信用情報機関に登録される。

1日だけ返済日を過ぎてしまいました。ブラックリスト入りしてしまうのでしょうか?
1日(数日)だけの返済遅れ「延滞」にはならないので安心しましょう。

先程説明したように、「延滞」とされる返済遅れは、支払い期日から「61日以上または3ヶ月以上」経過している場合です。

たった数日の遅れでは大きな影響はありませんので、安心しましょう。

万が一、数日返済が遅れてしまった場合には、ただちにカードローン会社に連絡を入れ「返済する意思がある」ことを伝えるようにしましょう。

生徒
数日の支払い遅延でも注意したいことはありますか?
先生
数日の返済遅れは事故情報にはなりませんが、それが「常習化」した場合、カードローン会社によってはブラックリスト入りさせられる可能性があります。
また、返済遅れによるカード会社からの「催促の連絡」を無視し続けるのもブラックリスト入りになる場合があります。

 

以下のような場合の支払い遅延にも注意が必要です。

  • 割賦契約を含む携帯電話料金をクレジットカード払いにしている
  • 家賃をクレジットカード払いにしている

カードローンの返済遅延に関しては「カードローン返済の延滞・遅延・滞納の違いとは?」で詳しく解説しています。

2. 代位弁済

代位弁済とは?

返済を滞っている債務者に代わって、保証会社が未払いの借金を弁済することを「代位弁済」という。
代位弁済が行われると、「求償権」がカード会社から保証会社に移ることになる。

利用しているカード会社が「銀行カードローン」の場合は、特に注意しておきたいポイントが「代位弁済」です。

銀行カードローンは、多くの人が利用できるように、基本的に無担保・無保証で提供しています。

しかし、無担保・無保証のままだと、債務不履行が発生した場合に、銀行側に多大な損失が発生してしまいます。これを防ぐために、銀行カードローンは「保証会社」を用意しています。

債務不履行が発生したら、保証会社が債務者に代わって、未払い分の借金を銀行へ支払いすることになります。
このことを「代位弁済」と呼びます。

求償権とは?

他人の債務を肩代わりした第三者が、債務者本人に対して弁済した分の借金の返済を請求することができる権利のこと。

代位弁済が行われると、求償権が保証会社に移ることになります。つまり、カード会社ではなく保証会社から返済催促がくるようになります。

生徒
保証会社から返済催促が来たら代位弁済されているのですか?
先生
銀行カード会社から来ていた返済催促が止まり、代わりに保証会社から催促が来るようになった場合は、代位弁済が行われたと判断できます。

また、代位弁済されたからといって借金がなくなったわけではありません。必ず保証会社に立替払い分の借金を返済しなければなりません。

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3. 債務整理

債務整理とは?

債務整理とは、「任意整理」「個人再生」「自己破産」などの法的手続きを総称した呼び方。
債務整理を行うことで、借金のある生活から解放され、生活を健全な方向に立て直すことが可能になる。

債務整理は、弁護士や司法書士が債務者の代わりに債権者と交渉することで、借金の減額返済に猶予を持たせるなど、債務者を借金のある生活から解放させることを目的とする法的手続きのことです。

任意整理

任意整理とは、借金を返済できない場合に返済額を減額したり、利息の見直しをしたりすることで、債務者が生活に支障をきたすことなく借金を返済できるように、条件を変更する手続きのことです。

債務者は、任意整理によって負担が軽減した借金を返済していくことになります。

個人再生

個人再生は、現在抱えている借金を返済できないことを裁判所に認めてもらうことで、借金を減額し、減額された借金を3~5年程かけて分割で返済していくようにする手続きのことです。

個人再生手続きを行うと、借金の額が5000万円以下の場合、約10分の1の額まで借金を減らすことができる可能性があります。

個人再生は裁判所を通して行う手続きですが、次に説明する「自己破産」とは異なり、家や車などの個人資産を失うことなく借金を減額することができます。

自己破産

自己破産は、財産がないために借金が返済できないことを裁判所に認めてもらうことで、借金の返済が免除される手続きのことです。

自己破産により借金を返済しなくてもよくなりますが、住宅や車などの個人資産を手放す必要があります。

しかし、借金の負担がなくなるため、給与を生活費に充てることができるなど、生活を健全なものに改善することができます。

4. 強制解約

強制解約とは?

返済の延滞や規約違反などによって、突然カードローン会社から強制的に解約させられることを、カードローンの「強制解約」という。

カードローンの「強制解約」が行われると、突然カードの利用が停止してしまいます。

強制解約が行われる一番の理由は、返済の「延滞」です。

つまり、返済期日を61日以上または3ヶ月以上経過してもなお、カード会社からの返済催促を無視して返済を滞っている場合は、確実に強制解約されます。

また、強制解約されると同時に、代位弁済も発生するので注意が必要です。

生徒
強制解約は契約期限切れではないのでしょうか?
先生
強制解約は支払事故になります。「自動更新」がないことが原因の契約期限切れではないので注意しましょう。

強制解約のより詳しい内容は「カードローンの強制解約とは?原因と解決方法を解説!」をご覧ください。

ブラックリストにならない延滞もある

公共料金や家賃の支払い、税金の納付を延滞した場合は、ブラックリストにはなりません。

しかし、ここで注意しておきたい点があります。

それは、公共料金や家賃の支払いをクレジットカードで行った場合です。そのクレジットカードの返済を延滞した場合には、金融事故として信用情報機関に登録されます。

過払い金返還請求をした場合もブラックリスト入りしますか?
過払い金返還請求をしてもブラックリストには入りません。

債務整理をするとブラックリスト入りすると説明しました。
債務整理には、任意整理や個人再生の他に、「過払い金返還請求」という手続きもあります。

過払い金返還請求とは?

利息制限法の上限金利を超えた金利を設定されたことによって、払いすぎてしまった利息を返してもらう手続きのこと。

過払い金返還請求は債務整理手続きの一つですが、ブラックリスト入りの対象とはなりません。

カードローン会社の申し込みブラックと社内ブラック

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金融事故を起こすこと以外にも、ブラックリスト状態に陥ることがあります。
それは「申込ブラック」「社内ブラック」です。

申込ブラック

申込ブラックとは?

半年間に、クレジットカードや複数のカードローンを申し込みすることで陥るブラックの状態を「申込ブラック」と呼ぶ。

信用情報機関には、クレジットカードやローンの支払い状況以外に、「申込状況」も登録されています。
各金融機関は信用情報機関に照会することで、この申込状況を確認することができます。

もし短期間に複数のローン申込をしていることが判明すると、「この利用者はお金に困っているのでは?」と判断されてしまい、審査に通りにくくなってしまいます。

社内ブラック

社内ブラックとは?

金融機関が独自に持つデータベースの中に、金融事故の情報が登録・保管されている状態のことを「社内ブラック」と呼ぶ。

各金融機関は、信用情報機関に登録する以外に、社内にある「独自のデータベース」にも利用者の情報を保管しています。その独自データベースに、過去に起こした金融事故情報が登録されている状態「社内ブラック」といいます。

社内ブラックは、金融機関が無くならない限り、半永久的に保管され続けます。

そのため、社内ブラック状態の金融機関で新規ローンを申し込みしても、審査で落とされてしまいます。
また、その金融機関と同系列の機関でも審査に通らなくなるので、注意が必要です。

ブラックリスト入りしているか調べる方法

自分がブラックリスト入りしているか確認する方法はありますか?
信用情報機関に開示請求することで確認できます。

「CIC」「JICC」「KSC」それぞれの信用情報機関に開示請求し、「開示報告書」を確認することで、自分がブラックリスト入りしているかを確かめることができます。

情報開示の請求方法

以下の表に、各信用情報機関に開示請求する方法をまとめました。

開示方法 手数料 必要なもの
CIC インターネット開示 クレジットカード一括払い
1000円
クレジットカード会社等に届けている電話番号
郵送による開示 定額小為替証書
1000円
運転免許証
保険証
マイナンバーカード
などの本人確認書類
窓口での開示 現金
500円
運転免許証
保険証
マイナンバーカード
などの本人確認書類
JICC インターネット開示 1000円 運転免許証
保険証
マイナンバーカード
などの本人確認書類
郵送による開示 定額小為替証書
or
クレジットカード
1000円
運転免許証
保険証
マイナンバーカード
などの本人確認書類
窓口での開示 現金
500円
運転免許証
保険証
マイナンバーカード
などの本人確認書類
KSC 郵送による開示 定額小為替証書
1000円
運転免許証
パスポート
住民票
マイナンバーカード
などの本人確認書類(2点)

CICとJICCでは「インターネット」「郵送」「窓口」という3つの方法で開示請求できます。

一方、KSCでは「郵送での開示」しか受け付けられていないので気を付けましょう。

また各方法によって、手数料や必要なものも異なってくるので、しっかり確認するようにしましょう。

開示報告書

CICの開示報告書を例に解説します。

CIC,開示報告書

上の画像が、CICの開示報告書の見本になります。
自分がブラックリスト入りしているかどうかは赤く囲んだ「お支払いの状況」で確認できます。

CIC,開示報告書

「お支払いの状況」という項目の「返済状況」という欄に「異動」と記載されている場合には、金融事故情報が登録されている状態と判断できます。

ブラックリストの支払事故はいつ消える?

ブラックリスト, 支払事故,いつ消える

信用情報機関に登録された情報を削除する方法はありますか?
登録内容に誤りが無い限り、一定期間が過ぎるまで削除することはできません。

ブラックリストの原因となる支払事故情報を自分で消すことはできません。

しかし、信用情報機関に登録される情報は「登録期間」が定められており、その期間を過ぎると信用情報機関から削除されます。

金融事故情報の登録期間は、その登録内容登録されている機関によって異なってきます。

支払事故の登録期間

5年で消える信用情報のキズ

「CIC」「JICC」「KSC」それぞれに登録された延滞や債務整理、強制解約などの事故情報は、その登録期間が「5年」と定められています。

返済が完了した時点から5年であることに注意が必要です。

10年で消える信用情報のキズ

「KSC」に登録された「自己破産」情報だけは、登録期間が「10年」と設定されているため、10年が経過するまでブラックリスト状態のままです。

CICとJICCに登録された自己破産情報は5年で消えます。

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申込ブラック

ローンの申込状況に関する情報は、どの機関でも6カ月間の登録期間になっています。そのため、6カ月が経過すれば申込ブラックから解放されることになります。

短期間で複数のカードローンに申し込みしたりせず、1度審査に落ちたら、半年ほど期間を空けるなどの対策をとることで申込ブラックを防ぐことができます。

社内ブラック

社内ブラックは、その金融機関が存続している間は消えることが無いので注意が必要です。

社内ブラックの場合、系列会社の申込もNGになる可能性が高いので、その場合は他社を選ぶようにしましょう。

ブラックリストを消すという業者には注意!

時折、「お金を支払いさえすればブラックリストから名前を消します」というような業者を見かけます。

お金を支払ってブラック情報を消すという方法は存在しません。

その業者は悪徳業者の可能性が高いので、注意しましょう。

ブラックリスト入りOKのカードローンは怪しい?

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ブラックリスト状態の場合でも利用可能なカードローンはありますか?
基本的にブラックの状態で利用できるカードローンはありません。ただし中小消費者金融であれば可能な場合があります。

中小消費者金融なら利用できるかも

ブラックリスト入りしていても、中小消費者金融であれば利用できる可能性があります。

大手のカードローン会社は「過去の事故情報」を重視するのに対し、中小消費者金融は「現在の支払い能力」を重視して審査を行います。

そのため、ブラックリストではあるものの、一定の給与があり、他者のローン利用が無いというような条件であれば、お金を貸してくれる可能性はあります。

ヤミ金に注意!

しかし、いくらお金が必要だからといっても「ヤミ金」を利用することは避けなければなりません。

「ブラックOK」などと宣伝しているカードローンがあれば「ヤミ金」の可能性が高いです。

先生
利用の前に確認を!
これから利用を検討しているカードローン会社が闇金かどうかを調べる際には、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を利用してみてください!

 

今回は、ブラックリスト入りする条件や、自分がブラックか確認する方法について詳しく解説してきました。

ブラックリスト状態になると新規ローンの利用ができなくなるといった悪影響があります。

返済が困難、借金の負担が苦しいという方は、「カードローン返済の延滞・遅延・滞納の違いとは?」の記事を参考にしてみてください!



この記事の監修専門家

株式会社BFP
株式会社BFP
ファイナンシャルプランナー
「金融商品を売らない、完全中立の投資・財務アドバイザー」として京都府にて営業中。運用や財務のプロの視点から、個人・法人の投資やローン戦略などを企画・提案し、関連記事の執筆・監修やセミナー講師なども請け負っています 会社概要ページ:https://fp-butterfly.co.jp

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