米国(アメリカ)のクレジットカードの作り方

[最終更新日]2019/01/04

米国(アメリカ)のクレジットカードの作り方

アメリカのクレジットカードを作りたいけど、その具体的な手段が分からないという方へ向けた記事です。申込審査に必要な条件、審査で重要視されるポイント、渡米前に日本で作る方法などわかりやすく解説しています。

この記事で学べること

・アメリカでクレジットカード作成に必要な条件がわかる
・渡米前に日本でアメリカのクレジットカードを作る方法がわかる
・アメリカでのクレジットカードの作り方がわかる

財布に現金の手持ちがなくても買い物ができる、しかもお得なポイントやマイルも溜まる。クレジットカードはとても便利ですよね。

最近は日本においても普及している決済サービスですが、クレジットカード発祥の国であるアメリカでは、今や日常生活において必要不可欠なものとなっています。

もちろん、現金やパーソナルチェック(小切手)などでも代金の支払いは可能ですが、クレジットカードには単なる決済手段のひとつというだけではなく、個人の経済的そして社会的な「信用」を意味する重要な指標という側面もあるのです。

ここではアメリカにおけるクレジットカードの作り方、必要な条件などについて解説していきます。

アメリカのクレジットカードを作る必要性について

米国(アメリカ)のクレジットカードの作り方

アメリカはクレジットカードがないと困る?

私は現在カリフォルニア州に住んでいますが、ほとんど全ての支払いをクレジットカードでしています。

もちろん、現金や小切手でも代金の支払いは可能ですが、クレジットカードがないとサービスを利用できない場合があります。

分かりやすい例ではホテルやレンタカー。チェックイン時に身分証明書(写真付きID)と併せてクレジットカードの提示が求められます。

クレジットカードがない場合は利用予定金額相当、またはそれ以上の現金をデポジット(保証金)として預け入れることで利用可能な場合もありますが、場合によっては利用そのものを断られることがあります。

それは、あなたに経済的な「信用」がないと見なされるからです。

このようにスーパーやコンビニ、カフェでの小額な決済であればクレジットカードは不要ですが、ある程度の金額となるとクレジットカードでの支払いを要求され、カードがないとサービスを利用できない場合があります。

クレジットカードを持つことで支払いの選択肢が増えるだけでなく、そういった「信用」に関わるストレスからも解放されるのです。

日本発行のクレジットカードは使える?

国際ブランド(VISA、Mastercard、American Express、Diners、JCB)であれば、日本で発行されたクレジットカードでもアメリカで使うことはもちろん可能です。

但し、その場合は米ドルで買い物をしても口座から引き落とされる通貨は日本円となるため、ドルから円へ換算される際に為替の影響を受けることとなります。

また日本のカード会社は、海外での取引に対して一定の手数料(3%程度)を徴収しているので、引き落とし金額は予想よりも高いものになってしまうことも。あなたにもそういった経験はありませんか?

さらに、一部のコンビニやガソリンスタンドなどでは、アメリカ国内で発行されたクレジットカード以外は利用できない店舗もあります。

短期間の旅行であれば大きな問題はありませんが、これからアメリカに生活の拠点を移すにあたっては、日本のクレジットカードを日常的に使うことはあまりおすすめできません。

日本のクレジットカードは必要に応じて手もとに残しつつ、アメリカのクレジットカード(ドル建て)を作ることをおすすめします。

この章のまとめ

・アメリカでクレジットカードがない場合、ホテルやレンタカーなど一部のサービスを利用できないことがある

・日本発行のクレジットカードも利用できるが、為替の影響や海外取引手数料が上乗せされるだけでなく、一部の店舗では使えない場合がある

結論 ⇒ アメリカに長期間滞在する場合、アメリカのクレジットカードを作ったほうが支払いに関するストレスから解放される

アメリカのクレジットカードを作るために必要なこと

米国(アメリカ)のクレジットカードの作り方

①SSN(ソーシャルセキュリティ番号)の取得

アメリカのクレジットカードを作る場合、SSN(Social Security Number、ソーシャルセキュリティ番号)が必要です。SSNとは、アメリカで就労する場合は必ず必要となる9桁の社会保障用登録番号で、移民局に出向いて申請、取得します。

この番号がないと、アメリカのクレジットカードの申込みができません。また、SSNはアメリカの銀行口座の開設や運転免許証の発行申請にも必要になるので、渡米後すぐに取得することになります。

②クレジットヒストリーについて

「クレジットヒストリー」とはこれまでの「借入金額」と「返済履歴」のことであり、個人の信用情報の一部としてSSNに紐づいて管理されています。クレジットカードやローンなどが記録の対象となり、デビットカードは含まれません。

また、このヒストリーを数値化して点数をつけたものを「クレジットスコア」と言い、点数が高いほどクレジットカードの審査に通りやすく、また、利用上限金額も高く設定されます。

カード発行会社はクレジットヒストリーを参照し、申請者に対するカードの発行可否や上限金額等を設定しますが、アメリカのクレジットカードを作るにはアメリカのクレジットヒストリーが必要となります。

クレジットヒストリーが十分でない場合、カードを申込んでも審査の段階で発行拒否になり、カードを作ることができません。

尚、日本で長期間クレジットカードを利用していても、これはアメリカのクレジットヒストリーには反映されません。

クレジットヒストリーがなくてもアメリカのクレジットカードを作ることができる方法は後述します。

③アメリカ国内の住所

アメリカのクレジットカードを申込むには、アメリカ国内の住所が必要です。これはアメリカのカード会社がカードの発行対象を、原則として「アメリカ国内の居住者のみ」としていることがその理由です。

この章のまとめ

・アメリカのクレジットカードを申込むにはSSNの取得が必要
・アメリカにおける十分なクレジットヒストリーがなければ、カードを申込んでも審査で発行拒否となる。また、クレジットヒストリーはSSNと紐づいて管理される
・アメリカのクレジットカードの発行対象はアメリカ国内の居住者のみ

結論 ⇒ アメリカのクレジットカードを作るには、SSNに加えてアメリカ国内の住所のほか十分なクレジットヒストリーが必要

日本からアメリカに赴任する際のクレジットカードの作り方(渡米前)

米国(アメリカ)のクレジットカードの作り方

申込み時に必要な条件

これまで説明してきたように、アメリカのクレジットカードを作るには様々な条件をクリアする必要があります。しかもそのほとんどが、アメリカに行ってからでないと入手できないものばかり。

それでは渡米前にアメリカのクレジットカードを作ることはできないのか?

結論から言うと「可能」です。アメリカへの赴任予定者(駐在員向け)になりますが、渡米前に特定の条件を満たせばアメリカのクレジットカードを発行してくれるカード会社があります。

大まかな条件とは以下の通りです。


・年齢18歳以上
・アメリカに定住所がある(勤務先住所でも可)、または30~90日以内に赴任予定である
・アメリカで定収入がある

申込みにあたって提出が必要となる資料はカード会社によって異なります。

申し込みからカードを受け取るまでの大まかな流れ

カード発行の申込みからカードの受け取りまでの大まかな流れは以下の通りです。

オンライン申請
一次審査、必要書類の提出
本人確認
最終審査
クレジットカードの発行

審査完了後に審査結果が通知されます。

但し、審査に合格した場合でもカードの発行は渡米後。送付先はアメリカ国内の住所のみとなり、日本の住所には送付されません。渡米後にクレジットカードを受取り、アクティベーション(有効化手続き)が完了すれば利用可能となります。

これでようやくアメリカのクレジットヒストリーを作る準備が整ったこととなりますが、忘れてはいけないのがクレジットカード会社にSSNを通知すること。

クレジットヒストリーはSSNに紐づいて管理されるので、SSNの通知を忘れてしまうとクレジットカードを使ってもクレジットヒストリーは記録されません。渡米後、SSNを取得したらすぐにクレジットカード会社へ連絡しましょう。

また、カード申込み時は必要ありませんが、カード利用代金の支払いのためにアメリカの銀行口座の開設も必要です。

利用代金の支払いは、自動引き落とし(Auto Pay)、都度払い(オンライン)、小切手での支払い(郵送)から自分に合った支払方法を選択可能ですが、支払い遅延が発生した場合はクレジットヒストリーに悪影響を与えるので、自動引き落とし(Auto Pay)が安心です。

しかし、カードを作った当初は上限金額が低めに設定される場合もあり、すぐに上限に達する可能性もあるので自動引き落とし(Auto Pay)と都度払い(オンライン)を併用することをおすすめします。

支払い用の口座情報はカード会社のオンラインアカウントで登録、管理が可能。尚、自動引き落とし(Auto Pay)とする場合は、カード受領後にオンラインアカウントで引き落とし口座を指定する必要があります。

渡米前に日本で申込み可能なクレジットカード比較

渡米前に日本にいながら申込めるアメリカのクレジットカードは以下の3種類です。

JALマイレージバンク会員(One World系エアラインのマイルを集めている)の方はJAL USA Card、ANAマイレージクラブ会員(Star Alliance系エアラインのマイルを集めている)の方はANA Card USA、マイルではなく年会費無料のカードやキャッシュバックに魅力を感じる人はPREMIO Cardを選ぶのがいいでしょう。

渡米前に作れるクレジットカード比較表

カード名称 おすすめ 年会費 ブランド
JAL USA Card JALマイレージバンク会員の方 20or70ドル Mastercard
ANA Card USA ANAマイレージクラブ会員の方 70ドル VISA
PREMIA Card 年会費無料またはキャッシュバックに魅力を感じる方 0or50ドル Mastercard

いずれもSSN、アメリカにおけるクレジットヒストリーが無くても発行が可能です。それぞれのWebサイトでサービスの概要、申込み条件等を確認の上、あなたに最適なカードを選んでください。

この章のまとめ

・特定の条件を満たせば渡米前に日本でアメリカのクレジットカードを申込むことも可能
・カードの受取りは渡米後。カード会社へのSSNの通知、支払い用口座情報の登録も忘れずに
・渡米前のクレジットカードは3種類の中から選べる

結論 ⇒ SSN、クレジットヒストリーがなくても、特定の条件を満たせば渡米前にアメリカのクレジットカードを作ることは可能

アメリカでのクレジットカードの作り方(渡米後)

米国(アメリカ)のクレジットカードの作り方

①オンラインでの申込み

渡米前に作ったアメリカのクレジットカードを1年間継続して利用し、支払い遅延などの問題がなければアメリカでのクレジットヒストリーが十分な水準に達します。

半年くらい経つと自宅にカード会社から入会を勧誘するダイレクトメールが送られてきますが、それは審査合格を保証するものではありません。

クレジットヒストリーが1年未満の場合は、クレジットスコアが高くても審査で否認される可能性が高いため、他のクレジットカードを申込む場合は1年程度を目安にするのがいいでしょう。

アメリカには様々な特典を備えたクレジットカードが無数にありますが、あなたのライフスタイルに合ったクレジットカードを選んでください。基本的には全て、オンラインでの申込みとなります。

申込みに必要な主な情報は以下の通り。

申し込みに必要な情報
  1. 氏名
  2. Emailアドレス
  3. SSN
  4. 生年月日
  5. 電話番号
  6. 住所
  7. 年収
  8. 収入源(職業)

カード発行の申込みからカードの受け取りまでは渡米前の「申込みからカードを受け取るまでの大まかな流れ」と同様ですが、クレジットヒストリー上、問題がなければオンラインでの申込み完了の時点で「Approved(承認)」となり、2週間程度でカードが手元に届きます。

但し、州やカード会社によっては審査基準や方法、申込み時に必要な情報等が異なる可能性があるのでご注意ください。

②Secured Credit Card(セキュアード・クレジットカード)

アメリカのクレジットカードを作るには十分なクレジットヒストリーが必要ですが、前章「渡米前に申込み可能なクレジットカード比較」で紹介したカードを作らなくても、渡米後にクレジットヒストリーを構築できるもうひとつ方法を紹介します。

アメリカの銀行口座を開設後、Secured Credit Card(セキュアード・クレジット・カード)を作り、支払いに利用することです。指定の口座に一定金額を担保として預け入れ、その範囲内で利用することが可能なクレジットカードです。

アメリカのクレジットヒストリーがなくても作ることは可能ですが、あくまでクレジットヒストリーを構築するための位置付けであり、サービスや利用条件は制限されています。

③Pre-Qualified / Pre-Approved

クレジットヒストリーが1年を経過した頃になると、様々なカード会社から毎日のようにカード入会を勧誘するダイレクトメールが自宅に届きます。

なかにはこちらか申込んだ覚えもないのに「Pre-Qualified 」または「Pre-Approved」と、既に審査が完了したかのように書いてあるものもあります。

これはカード会社がクレジットスコア(クレジットヒストリーを数値化して点数を付けたもの)を参照した結果「審査合格となる資格があります」という意味合いで、申込めばそのまま合格となる可能性が高いですが、不合格となる場合もあるのでご注意下さい。

この章のまとめ

・クレジットヒストリーが1年程度あれば、アメリカでもクレジットカードを作れる(1年未満の場合は、クレジットスコアが高くても審査で否認される可能性が高い)
・渡米後にSecured Credit Cardを作り、クレジットヒストリーを作ることも可能
・Pre-Qualified / Pre-Approvedのカードでも、特定の条件に抵触すると審査不合格となる

結論 ⇒ クレジットヒストリーが十分であれば、複数のカードを集中的に申込まない限り、問題なくアメリカでクレジットカードを作れる

アメリカのクレジットカード審査に落ちる理由

クレジットスコアの点数が十分であっても審査に合格しない主な理由は以下の通りです。

  • クレジットヒストリーが短い(1年未満)
  • 一定期間内に複数のカードを申し込みしている
  • 一定期間内に複数のカードを作っている

上記2点目と3点目はブランドやカード会社ごとよって条件は異なりますが、やはり一定のルールがあります。クレジットヒストリーが十分であっても審査が通らない場合は、カード会社から郵送で通知が送られてきますので、その内容を確認してみて下さい。

知っておくと便利な情報

入会ボーナス、プロモーション特典

クレジットカードの新規入会キャンペーンや、期間限定プロモーションをうまく活用すると、数万円もの価値に相当するマイルやポイントを得ることができます。

多くの場合、特定期間内に特定の金額を利用することが条件ですが(3ヶ月以内に1,000ドル以上など)、例えばホテル系のクレジットカードでは、高級ホテルに無料で宿泊できるポイント数が、エアライン系では国内線の往復チケットに相当するマイルがボーナスで付与されるなど、非常にうま味のある特典も珍しくありません。

年会費も初年度は無料となることが多いですが、各プロモーションには参加要件が定められていますので、事前に確認が必要です。

どうせクレジットカードを作るのであれば、お得な特典もゲットしたいですよね。プロモーションやスペシャルオファーは、各カード会社のWebサイトやクレジットカードの比較サイト等で紹介されていますので、アメリカでクレジットカードを作る際にチェックしてみてはいかがでしょうか。

この章のまとめ

・期間限定のプロモーションを活用すると、数万円もの価値に相当するマイルやポイントを得ることが可能
・但し、3ヶ月以内に1,000ドル以上など、特定期間内に特定の金額を利用することが条件
・プロモーションには参加要件があるため、事前に確認が必要

結論 ⇒ アメリカでクレジットカードを作る際は、プロモーションの有効活用がおすすめ

まとめ

アメリカに長期間滞在する場合はアメリカのクレジットカードが必要になります。

但し、アメリカのクレジットカードを作るには、SSNに加えてアメリカ国内の住所のほか、十分なクレジットヒストリーが必要となるため、簡単には申込めません。

そこで、まずはSSNやクレジットヒストリーがなくても一定の条件を満たせば作れるアメリカのクレジットカードを日本で申込みます。渡米後、1年程度のクレジットヒストリーがあれば、複数のカードを集中的に申込まない限り、アメリカでクレジットカードを問題なく作れるようになります。

期間限定のプロモーションを活用すると、数万円もの価値に相当するマイルやポイントを得ることも可能なので、アメリカでクレジットカードを作る際は、プロモーションの有効活用をおすすめします。

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この記事の監修専門家

ギーク教授
ギーク教授
元信販会社
国内唯一の国際ブランド会社の本社にて、クレジットカード・キャッシング、個人向け融資の営業、申込受付、審査、部署リーダーなど様々な業務を在職中に経験。客観的かつ公平な読者目線のコンテンツづくりに日々励む。「家族や友人の悩みを解決できる情報提供」をモットーに、お金で苦しむ人が少しでも減る原動力になりたい。

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