ルミネカードはJR東日本の子会社ビューカード(株)が発行するクレジットカードです。ルミネで仮カード発行できるため審査が甘いと思われがちですが、審査落ちする方が多い謎カードです。通らない理由が何もないのに落ちたという方はぜひ当記事を読んでみてください。
この記事の目次
ルミネカードの審査難易度は特殊!
ルミネカードを発行しているのは、JR東日本の関連会社であるビューカード株式会社です。
「前に他のカードでブラックになったけど、もう5年以上経っているから問題ない」
と考えている方は少し待ってください。実は、ビューカードは審査業務を「キュービタス」という会社に委託しているのです。
キュービタスとは?
2007年、クレディセゾンとユーシーカード、みずほ銀行が業務を円滑に行うため、審査業務などのプロセシング事業を行う会社を合同で設立しました。これがキュービタスです。
現在はクレディセゾンの連結子会社となっており、セゾンカードの審査業務や与信業務を担っています。それ以外にも、みずほマイレージカード、UCカード、オリコカードなどの審査業務も行っています。
つまり、これらの会社で社内ブラックになっている場合、ルミネカードの審査にも落ちる可能性が高くなります。
規約にも委託する旨が書いてある!
個人情報を勝手に委託するなんて聞いていない!と思う方もいると思います。しかし実はルミネカードの規約を読むと、個人情報を委託先に預けるということが記載されています。
第1条 個人情報の収集、保有、利用、預託
3 会員等は、当社の業務を第三者に委託する場合に、業務の遂行に必要な範囲で、個人情報を当該業務委託先に預託することに同意します。
引用元:ビューカード 個人情報の収集・保有・利用に関する同意条項
会社名が入っていないので気づきにくい!
カードを作るときには、必ず規約を確認しますよね。個人信用の取扱についての規約には保証会社(審査を行っている会社)の名前が入っていますので、どの会社が関係しているのかが分かります。
例えば東京メトロ「To Me CARD Prime」(Nicos)の場合、
本人会員入会申込者、本人会員、家族会員入会申込者および家族会員は、本契約および本契約以外の契約に係る三菱UFJニコス株式会社との取引の与信判断および与信後の管理のため、以下の情報を当社が保護措置を講じたうえで取得、保有、利用することに同意するものとします。
引用元:個人情報の取扱いに関する同意条項 第1条
少し規約を読んだだけで、三菱UFJニコス株式会社が与信を行っていることが分かりますよね。
三菱UFJニコス株式会社の発行しているカードで過去にトラブルを起こした方は社内ブラックかもと考え、この時点で申込みを思いとどまるかと思います。
しかしルミネカードの場合はあくまでも審査業務を委託しているだけです。表向きは発行元の株式会社ビューカードが審査をしているということになっていますので、規約にはキュービタスの名前が出ていません。
そのため、どの会社が審査に影響をしているのかが分かりにくいのです。
信用情報や属性だけが審査落ちの原因ではない
他のカード情報サイトでは、ルミネカードの審査落ちの原因について
・安定した収入がない!
・審査基準を満たしてない!
というような、他のカードにもあてはまりそうな原因しか述べていないことが多いです。しかし実際にはこれだけが審査落ちの原因ではありません。
審査落ちする原因が分からないけどルミネカードに審査落ちする、という場合、キュービタスが審査を行っている会社の社内ブラックになっている可能性が高いです。
ルミネカードの審査基準
ではあらためて、ルミネカードの審査基準について確認をしていきましょう。
①ルミネを利用する人向けのカード
ルミネカードの申込み条件は「高校生を除く18歳以上で電話連絡のとれる方」
カードの申込み条件にしてはシンプルな印象を受けますね。
ルミネカードの発行元は東日本旅客鉄道株式会社(JR)ですので、交通系のクレジットカードに分類されるのですが、流通系の性質を持っています。
自社の店舗を利用してもらうことを目的に発行するカードのこと。
楽天カード(楽天市場)、エポスカード(マルイ)などがあてはまります。
ルミネの店舗では、カード会員限定の優待セールを年に数回行っています。ルミネカードを発行することで、ルミネをもっと利用してもらおうというのが狙いです。
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3月7日(木)から開催!ルミネのネット通販「アイルミネ」では事前注文受付中!https://t.co/KzEIKL4nRp pic.twitter.com/fIq6ydr2tI— ルミネ公式 (@lumine_official) 2019年3月4日
LUMINEの顧客層は10代~20代の若い方が多め。学生や無職やフリーターなど、収入が少ない方でもカードを申し込んでもらえるよう、申込み条件をゆるく設定しています。
他のカードでは厳しいとされやすい水商売、パートやアルバイトや専業主婦の方でも、ルミネカードは例外です。実際にカードを発行できたという方がたくさんいます。
②機械によるスコアリング審査方式
ルミネカードの審査は、項目によって点数をつけるスコアリング方式をとっています。
LUMINEのメインターゲット層である10代や20代の方以外は、ここでのスコアリングの数値が審査で重要視されます。
・年収
・勤続年数
・居住形態
など、入力した項目を総合的に判断し審査を実施します。
③社内ブラックは対象が幅広い!
「ルミネカードの審査難易度は特殊!」の項目でも述べた通り、ルミネカードの審査委託先のキュービタスが行っています。
そのため、キュービタスが審査業務をしている会社は全て社内ブラックの対象と考えましょう。
対象はキュービタスの受託実績にも記載されている通り、セゾンカードやオリコカード、ユーシーグループカードなど多岐にわたります。
④個人信用情報機関もチェックされる
ルミネカードを発行している株式会社ビューカードは、信用情報機関の株式会社シー・アイ・シー(CIC)に加入しています。
他社での返済状況や契約状況は信用情報機関を通してチェックされます。
⑤在籍確認は無いことが多い
実際の口コミを確認すると、在籍確認の電話はなかった、という方が多く見られます。他社の利用状況(クレヒス)に問題がなければ、在籍確認はされないようです。
ただ絶対に在籍確認がないという事はありません。審査状況によっては電話が入ります。ルミネカードは発行元の株式会社ビューカードと名乗って電話を行っています。
ルミネカードの審査落ちの理由
審査落ちした場合はその理由が気になるところですが、ルミネカードに限らず審査落ちの原因は教えてもらえません。
ここでは、審査落ちの原因として考えられる事を具体的に紹介していきます。
①審査専門会社キュービタスの社内ブラックリスト
先述の通り、ルミネカードを発行している株式会社ビューカードは審査業務をキュービタスに委託しています。
キュービタスは他の会社とも提携を行っています。その会社でブラックになっていると、情報が共有されていて審査に通らない可能性が高いです。
②申込条件を満たしていない
申込条件というのは、高校生を除く18歳以上で電話連絡がとれる、というものです。
ルミネカードを申込みをすると確認の電話がかかってきます。電話に気付かずそのままにしていると電話連絡がとれないとみなされ審査落ちします。
知らない電話番号は出ないようにしている、という方は気をつけましょう。
入力ミスにも注意
申込みの際は電話番号の入力ミスにも注意しましょう。電話がつながらない場合、それが原因で審査落ちします。
③審査基準を満たしていない
ここでの審査基準とは、機械入力によるスコアリングシステムの数値のことを指します。
年収や年齢、勤続年数などを総合的に判断し、基準に達していないと審査に通りません。
ルミネをよく利用する層は優遇される
ルミネをよく利用する女性は、ルミネカードを発行することでさらにルミネを利用することが見込まれます。
ルミネカードの審査基準で紹介をしたとおり、ルミネの顧客層である10代や20代の女性、主婦などは審査に通りやすいです。
もちろん、優遇があるからといって絶対に審査に通るわけではないので注意しましょう。
④個人信用情報(クレジットヒストリー)に問題がある
審査の際は信用情報も確認します。そこで以下のような問題があると審査には通過しません。
カードを作るのが始めての大学生などはスーパーホワイトでも自然ですが、30代~40代以上の方でカードやローンの利用履歴がない事は非常に不自然です。そのため審査落ちする可能性が高いです。
ルミネカードの再申し込みは審査に通る?
ルミネカードの審査に一度落ちても、半年以上経過すれば再申込みができます。
状況が良くなったら申込みをしよう
スコアリングのスコア不足で審査落ちした場合、半年程度経過して再審査をしてもあまり変化がなく、再び審査落ちになる恐れがあります。
年収がアップした等、前よりもプラスの材料がある時のみ再トライしましょう。
再申込はブラックでないことが前提
どれほど状況が良くなったとしても、
・キュービタスの所有している社内ブラック
どちらかのブラックがあると審査には通りません。また、信用情報機関のブラックは年月が経過すれば消えますが、社内ブラックは長い間消えません。
残念ながら社内ブラックになっていた場合は、他の会社も候補に入れる必要があります。
ルミネカードの審査に落ちたらどうする?
では実際に審査に落ちた場合、具体的にどうすればいいのでしょう。
①良質なクレヒスを育成する
信用情報に他社での返済状況が全く記録されていない、いわゆるスーパーホワイトだと
・期日通りに支払いをするかどうか全く分からない
という理由により、ルミネカードに限らず審査に通るのが厳しくなります。
カードの中にはスーパーホワイトの方でも審査に通るものがあります。そちらに先に申込みをし、クレヒス(返済実績)を積み重ねましょう。
②状況が良くなったら申込みをする
ルミネカードの審査にはスコアリングが採用されていますね。そのため、年収や勤続年数などがよくなるとスコアがアップし、審査に通る可能性があります。
③他社も検討する
残念ながら社内ブラックに記録されていた場合、いつになったらその記録が消えるのかは自分では分かりません。
株式会社キュービタスが審査に関係していないカードはたくさんあります。そちらも候補に入れることをオススメします。
ルミネカードの審査時間
ルミネカードは発行までに1週間~2週間程度かかります。申込み方法は以下の2通りで、流れが少し異なります。
①インターネット
ルミネカードのページより好きな時に申込みができます。
※ここまでで最短一週間
申込みの際には支払いに使う銀行口座が必要です。また、カードを受け取る際に本人確認書類の提示をしなくてはいけません。
②ルミネ店頭
本人確認書類を持っていれば、ルミネ店頭でも申込みができます。
※30分程度
※口座振替依頼書から2週間程度
仮審査のあとに限度額が最大10万円程度の仮カードを発行してもらえますので、すぐにルミネで買物をしたいという方にぴったりです。
しかし、仮カードが発行できたからといって審査に通るとは限りません。本審査期間の際に電話連絡がとれないなど、問題があると審査落ちしますので油断しないようにしましょう。
ルミネカードの審査は厳しくない!
ルミネカードは審査落ちする人が多いカードではありますが、審査基準そのものは特別に厳しくありません。
ではなぜ審査落ちする人が多いのか、その理由は以下の2つ。
- ルミネの顧客層向けのカードだから
- 社内ブラックの対象が幅広いから
ルミネカードはルミネをよく利用する方向けのカードであること、審査は審査専用会社キュービタスが行っていることが主な原因です。
審査落ち=属性がよくないというわけではありません。ルミネカードで審査落ちしたものの、他のカードは問題なく審査に通るという方は非常に多いです。
どうしてもルミネカードが発行できないという方は、審査会社がキュービタスとは無関係のカード会社も候補に入れましょう。

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