「外国人OKのクレジットカードに申込みしても審査に通らない…差別なのでは?」という不満をよく耳にします。しかし審査落ちの理由は必ずあるので1つずつチェックし対策することが大切です。当記事では外国人が審査に通る条件やおすすめカードをご紹介しています。
外国人でも申し込みやすいカード3選
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この記事の目次
外国人のクレジットカード作成ポイント
日本の生活でクレジットカードが必要になるときは多いですので、カードはあったほうがいいですよね。外国人がカードを申し込むために気をつけたいポイントは上の3つです。
①身分証として在留カードまたは特別永住者証明書を提出する必要がある
クレジットカード会社が外国人の審査の時に重要視するのは、いつまで日本にいるのかです。
クレジットカードの返済の途中で帰国すると、貸倒になってしまい非常に困るためです。
そのために重要なのが在留カードや特別永住者証明書(外国人登録証明書)です。
在留カード | 日本に中長期間在留する外国人に対して交付 |
---|---|
特別永住者証明書 | 国が定めた在留資格者に交付 |
どちらも写真つきで、いつまで日本にいるのかはっきりと分かるIDカードですので、クレジットカードの審査では必ず要求されます。
②身分証を複数提出したほうがカード会社から信頼を得やすい
パスポートや健康保険証など、他にも身分証を持っている場合は提出することをおすすめします。
複数身分証明書を提出すると、カード会社からの信頼度が上がります。
③通名ではなく、本名で申請したほうが審査に通りやすい傾向にある
日本にいる時は、本名ではない名前(通名)を使っている、という外国人の方も多いと思います。
しかし通名で申し込みをすると「本名をごまかしているのでは?」と思われてしまう事があります。
日本人は必ず本名でカードの申し込みをしています。そのため、書きにくくても本名で申し込みをしたほうが審査に通りやすいです。
外国人でもクレジットカードは作れる
審査に通らないと、「日本のクレジットカード会社は、外国人全員を審査落ちにしているのでは」と考えてしまうかもしれません。
しかし実際は「外国人だから」という理由で審査に落ちることはありません。
外国人でもクレジットカード審査に通ります
くり返しになりますが、クレジットカード会社が外国人の審査の時に重要視するのは、日本にいる期間です。
返済がされないまま帰国されてしまっては困るためです。
そのため、外国人でも発行OKのカード会社
上記3社とも、在留カードもしくは特別永住者証明書の提出を義務付けています。
在留カードは3ヶ月以上の滞在が許可されている場合に発行されます。観光などで日本に来た方には発行されません。
いつまで日本にいるのか、重要な手がかりになります。
外国人がクレジットカード審査に通りにくいと言われる理由は?
そもそもなぜ外国人はクレジットカードの審査に通りにくいのでしょうか。主な理由は以下の2つです。
①帰国してしまうと貸倒になるから
クレジットカード会社にとって一番困るのは、請求金額を払ってもらえないことです。
もし帰国して連絡が取れなくなった場合、利用額の回収は見込めません。そのため、外国人は審査に不利になります。
②クレヒス(クレジットヒストリー)がないから
これは外国人に限ったことではありませんが、カードを作る際にはクレヒス(クレジットヒストリー)が非常に重要視されます。
日本のクレジットカード審査では、今まで他のカードやローンの返済をしているかどうか、信用情報機関に必ず確認をします。
利用履歴がないと、きちんと返済をする人物かどうかが分からないため、審査が不利になります。
審査に通らない外国人はこんな方
日本にいる外国人は平成29年末の時点で256万人いるとされており、状況によって様々なパターンに分類がされます。
・在留カードがある人
・日本に来て間もない人
・留学生
どれくらい日本にいるかは人によって違いますが、日本への長期滞在を見込める(できれば死ぬまで)方が審査に通りやすいです。
審査に通らない方は以下に当てはまる方です。
①在留カードの在留期限が短い方
在留カードには在留期限という日数が記載されています。これは名前のとおり、日本にいられる日数のこと。これが短いと審査に落ちる原因となります。
短期留学や出張など、日本にいる期間が短い場合、カードの請求額を回収できない可能性があるため、審査に落ちる可能性が高いです。
②日本語での日常会話、読み書きができない方
クレジットカードを発行するためには利用規約を理解しなくてはいけません。そのため文字が読めないと申し込みができません。
また、申込書は正確に記載する必要があります。申込書の字が間違っていたり、あまりに汚かったりすると、審査落ちすることが多いです。
日本語が話せるかどうか?も審査では重要です。外国人がカードの申し込みをすると電話で連絡をするカード会社がほとんどです。日常的な会話ができないと、それが原因で審査に落ちる可能性があります。
③日本での住所がない方
申し込みには住所を記載しなくてはいけません。日本での住所がないと、いつ帰国してもおかしくない状態と思われて、審査には通りません。
④就労できない方
在留カードには就労規制という項目があり、日本で仕事に就けるかどうかが分かります。就労VISAと呼ばれるものですね。
勤労の可否 | 在留資格 | |
---|---|---|
就労不可 | 仕事に就けない | 留学 家族滞在 短期滞在 |
就労制限あり | 一部の仕事に就ける | 研究・教育 技能 など |
就労制限なし | 仕事に就ける | 永住者・定住者 日本人の配偶者 永住者の配偶者 |
以上のように在留資格によって就労の可否が区分されています。
就労不可の場合は安定した収入が見込めないということになりますので、審査は厳しくなります。
外国人のクレジットカード審査申込み条件
どんな外国人が審査に通らないのか、何が必要なのかについては理解できたでしょうか。外国人がクレジットカードの審査に通るための条件をまとめました。
外国人の審査申込条件
- クレジットカードが外国人OKなこと
- 日本語が理解できること
- 滞在期間が長いこと
- 日本に住んでいること
外国人が審査の申込をするには、申込書の書き方がわかること、カード会社の社員と問題なく会話ができること、日本に住所があること、滞在期間が長いことが最低条件です。
また、日本のクレジットカード会社の中には、外国人の受付をしていない会社もあります。
記事の初め、またはこの後の項目で紹介する「外国人でも作れるカード」に申し込みをすることをおすすめします。
外国人のクレジットカード審査で必要なものは?
外国人がクレジットカードを発行するために必要な書類を確認していきましょう。
①身分証明書(複数)
外国人がクレジットカードを申込むには、日本に長期滞在しているという証拠が不可欠です。そのため必ず在留カードまたは特別永住者証明書を提示しましょう。
また、外国人が審査に通るためには、身分証明書が複数あったほうが信頼度が上がります。
他に用意したほうがよい書類
- 運転免許証、または運転経歴証明書
- パスポート
- 健康保険証
- 学生証や社員証
- 住民票・公共料金の領収書
など、提示できそうであれば準備をしておきましょう。
②収入証明書
日本で働いている方であれば、源泉徴収票、課税証明書、確定申告書など、収入が確認できるものを用意しましょう。
収入があるといはっきりとした証拠となり、信頼度が上がります。
③銀行口座
クレジットカードの利用額の返済に必要です。
日本のクレジットカードの審査では、銀行口座の残高は審査に影響しません。残高がなくても申し込みができます。
外国人が審査に通るための必須ポイント
外国人でも審査に通りやすくするためのポイントをまとめました。絶対に審査が通るとは言い切れませんが、審査に通りやすくするためには以下の条件を満たしましょう。
①在留期間が長い(1年以上)
繰り返しになりますが、在留期間が短いと、利用金額を支払ってもらえない可能性が高くなるため、審査には通りません。
在留期間は短くても1年以上あると安心です。残り期間が短く、もうすぐ更新をする予定がある場合は、更新をしてから申込むことをオススメします。
②安定した収入がある
外国人に限ったことではありませんが、安定した収入があったほうがクレジットカードの審査に通りやすくなります。
③住民票がある
2012年に法改正があったため、外国人でも住民票の発行ができるようになりました。
日本の住民票があるということは、住所がきちんと決まっているという証拠ですので、信頼度が上がります。
④日本の携帯電話がある
日本で携帯電話の契約をしていると、それだけで返済能力があるとみなされます。
また、万が一支払いが延滞したときでも連絡がつきやすいため、審査に有利になります。
⑤短時間で複数の会社に申し込みをしない
クレジットカードの申し込みをすると、日本の個人信用情報機関に申し込みをしたという記録があります。
そのため、短期間に複数のカードに申し込みをするとそのことが分かり、不審に思われます。申し込みの記録は長くて6ヶ月間は残ります。むやみに複数のカードに申し込まないようにしましょう。
また、キャッシング枠はゼロにしたほうが審査に通りやすいです。
外国人でも作れるクレジットカード
では最後に、外国人でも作れるとされているクレジットカードを紹介します。
外国人でも作れるカード比較表
アコムACマスターカード | To Me CARD Prime PASMO | アメリカン・エキスプレス・カード | |
---|---|---|---|
国際ブランド | ![]() |
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年会費 | 無料 | 2,000円(初年度無料) | 12,000円 |
申込資格 | 安定した収入がある | 18歳以上(高校生不可) 電話連絡ができる方 |
20歳以上 定職に就いている 日本国内に住所がある |
ポイント還元率 | – | 0.5% | 0.5% |
発行までの日数 | 最短即日 | 最短3営業日 | 1週間程度 |
アコムACマスターカード
消費者金融のアコムが展開するクレジットカードです。審査の回答まで最短30分、最短で即日発行が可能ですので、早く結果を知りたい方にぴったり。
外国人だけでなく日本人の間でも、クレヒスがなくても審査に影響しないと評判のカードです。
To Me CARD Prime PASMO
※当サイトからの申込はJCBのみ
東京地下鉄株式会社とUFJニコスと株式会社ジェーシービーがコラボしているクレジットカードです。
東京メトロを使ってもらうために生まれたカードですので、東京メトロ沿線にお住まいであれば特に注目です。
アメリカン・エキスプレス・カード
外資系のカードは、他のカードと審査基準が違いますので、外国人でも審査に通るチャンスがあります。
営業担当と面会をしたうえで申し込めますので、国籍ではなく人柄で判断してもらえます。紹介制度もありますので、すでにアメックスカードを持っている方がいれば紹介をしてもらうのもオススメです。
外国人留学生におすすめの学生専用カードは
外国人留学生は収入がないため審査には不利です。しかし、学生でもカードが必要となる事もあるでしょう。
そこでおすすめするのが、学生専用ライフカードです。
学生専用ライフカード
18歳以上25歳以下で、大学・短大・専門学校・大学院に在学中の方であれば外国人でも申し込みができます。
学生専用ですので、収入がないことをふまえて審査をしてくれます。
審査なしのカードも検討しよう
どうしても審査に通らない!という方には、プリペイドカードやデビットカードなど、審査なしで作れるカードがおすすめ。
妻や夫など配偶者が日本人の場合は、家族カードを作るという方法もあります。
まとめ
この記事では、外国人でも作れるカードについて紹介しました。外国人は確かに審査に不利な傾向がありますが、外国人だから審査に通らないということはありません。
どのカード会社なら大丈夫そうかを見極め、万全の体制で申し込みをしましょう。
外国人だけではなく、一般にもオススメしている審査が甘いクレジットカード総合ランキングは下記のページから見ることができます。

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