クレジットカードの利用限度額の増額審査に落ちる理由とコツ

[最終更新日]2019/01/06

クレジットカードの利用限度額の増額審査に落ちる理由とコツ

クレジットカードが増額できない理由の多くは使い方や他社利用状況にあります。増額審査の基準や通過するための最低条件を解説。また審査に落ちた後どうしてもお金が必要な人が取るべき行動をご紹介しています。

利用限度額(利用枠)はどうやって決まる?

増額審査の基準について説明をする前に、契約直後の利用限度額の決まり方についておさらいしましょう。利用限度額は、審査によって決まります。

そもそも利用限度額とは?

利用限度枠とは、その名前の通り、クレジットカードで利用できる上限金額のことです。

月額あたりの金額ではありません。返済をすればその分限度額は回復します。

入会時の限度額決定の審査基準は?

クレジットカードの限度額の審査基準は会社によって異なる上、明確な基準は公表されていません。

ここでは、ほとんどの会社で重要視されている審査基準を紹介します。

入会時の限度額決定の審査基準
  1. 年収
  2. クレジットヒストリー(クレヒス)

①年収

詳しくは増額基準の項目で紹介しますが、年収に対する限度額の上限は、キャッシング枠・ショッピング枠でそれぞれ法律で決められています。

そのため、年収はカードの限度額を決める上で非常に大きな要素を占めています。

会社やクレジットカードの種類によっては、申し込み条件に「年収○円以上」とはっきり明記しているものもあります。

②クレジットヒストリー(クレヒス)

クレジットカード会社や銀行、消費者金融など、金融会社は個人信用情報機関に加盟しており、顧客の契約内容を共有しています。

信用情報には、利用しているカードごの登録情報や契約状況、利用履歴や返済状況などが細かく記録されています。

この履歴をクレジットヒストリー、略してクレヒスと呼び、信頼度を測る上で非常に重要な役目をしています。

クレヒスとは?

クレジットカードやローンの契約情報、取引情報のこと

今まで期日通りに返済をしている方は、信頼に値するとみなされ、限度額が上がります。

今までカードを使ったことがない場合は、まだ信頼できるか分からない状態ですので、契約時に限度額が低くなる傾向があります。

カード入会時の審査基準についてはこちらの記事をチェック!

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入会審査と増額審査の違いは?

クレジットカードの利用限度額の増額審査に落ちる理由とコツ

増額を希望する際にも審査は行われますが、入会時の審査とは重視される点が少し異なります。

入会後の利用履歴が重要視される

増額審査を行う際には、そのカード会社での今までの取引状況が非常に重要視されます。

延滞をせずずっと返済を続けていれば、その取引の積み重ねが評価され、審査によい影響を与えます。

増額審査は途上与信で自動で行われている

クレジットカードの契約中は、一定のタイミングで途上与信が行われています。

途上与信とは?

定期的に取引状況や信用情報機関の情報を確認し、他社で重大なトラブルがないかどうか等をチェックすること。
「モニタリング」とも呼ばれます。

この途上与信を通して、限度額がいつの間にか上がっているケースがあります。

しかし途上与信でいつ増額されるかは分かりませんし、増額がない場合もあります。

どうしても必要な時は自分で増額の申し込みをしましょう。

増額審査の基準

クレジットカードの利用限度額の増額審査に落ちる理由とコツ

では実際に増額の審査基準について見ていきましょう。

増額審査を申し込む前に注意したいのが、ショッピング枠キャッシング枠の違いです。

どちらを申込むかによって審査基準が若干変わります。

増額にはショッピング枠とキャッシング枠の2種類ある!

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2種類があります。同じカードでありながら別の法律で規制されています。

ショッピング枠 キャッシング枠
具体的に使える用途 買物で使える枠 ATMでキャッシングができる枠
管轄している法律 割賦販売法 貸金業法

ショッピング枠とキャッシング枠で審査は違う?

関連する法律が異なるため、審査も異なります。それぞれの審査で異なる点を確認していきましょう。

ショッピング枠の審査で重視される項目

ショッピング枠の審査で重視される項目
  1. 支払い可能見込額
  2. カードの利用頻度
  3. 返済状況
  4. 勤続年数

①支払い可能見込額

ショッピング枠の場合、割賦販売法において、1年あたりに支払いができる金額(支払可能見込額)の算出式が決められています。

支払可能見込額算出式

年収-年間請求予定額-法律で定められた生活維持費

生活維持費は、居住形態や家族の人数によって決められた金額です。

この支払可能見込額に基づき、ショッピング枠が決定されます。

ショッピング利用可能枠

支払い可能見込額×0.9=利用可能額

これはあくまで法律で上限と定められている式です。

実際はこれに更にカード会社独自の基準が加わって限度額が決定されるのですが、年収が限度額決定に大きな影響を与えていることが分かりますね。

②カードの利用頻度

カードは使えば使うほど、会社の利益になります。普段よりカードを支払いで利用していると、優良顧客だとみなされ増額できる可能性が上がります。

③返済状況

今までの返済の実績も審査に大きな影響を与えます。

延滞をしたことがある場合は、また延滞をするのではないかとみなされ、審査に通らない恐れがあります。

④勤続年数

審査では収入の安定性が非常に重要視されます。

勤続年数が長いと収入が安定しているとみなされ、審査に通りやすくなります。

キャッシング枠の審査で重視される項目

①クレジットカードや消費者金融での借入金額

キャッシングはショッピングとは違い、貸金業法によって規制されています。

そのため、消費者金融と同様総量規制の影響を受けます。

総量規制とは?

借入の総額が年収の3分の1に制限される決まりです。
対象は消費者金融やカード会社からの借入で、銀行は対象外です。

年収が300万円の方だったら、他の会社も含めて100万円までしか借りられないということです。

他の会社からの借入が多い場合、この総量規制に引っかかって増額ができない可能性があります。

②年収(所得確認書類)

総量規制の計算は年収が基準となるので、年収も非常に重要視される項目です。

また、貸金業法では、一社50万円を超える借入の際には収入が確認できる書類の提出を義務付けています。

希望額が50万円を超える場合、所得確認書類の提出ができなければ審査に通りません。

③借入をしている会社数

消費者金融や他のクレジットカードのキャッシングなど、借入をしている会社数も審査に影響を与えます。住宅ローンや自動車ローンなどは含みません。

借入が3件~4件を超えると、お金に困っている状況だと判断され、審査に通りにくくなります。

④勤続年数

ショッピング同様、キャッシングにおいても勤続年数は審査に大きく関係します。

増額審査に落ちる理由は?

クレジットカードの利用限度額の増額審査に落ちる理由とコツ

増額ができなかったとしても、その理由は絶対に教えてくれません。とはいえ、一体何が原因なのか、気になりますよね。

増額ができない理由として考えられるのは主に以下の5つです。

①利用中に支払い延滞があった

支払いは遅れないことが当たり前です。一度でも延滞したことがあると、また延滞をするのではないかと思われ、増額が難しくなります。

②勤続年数が短い

勤続年数が短いうちは仕事を辞める可能性が高いため、延滞や貸倒のリスクが高いとされています。

クレジットカードの新規申込の際は、勤続年数が短くても契約ができることが多いですが、それはあくまでも温情発行かもしれません。

温情発行とは?

信用度が低い方に限度額が低いカードを発行すること。ショッピングの利用可能額が30万円以下のものが温情発行と呼ばれています。

温情発行の場合は、一定期間増額はできません。

③入会時より年収が低くなった

ショッピング・キャッシング共に限度額の上限は年収の影響を受けます。

そのため、年収が入会時よりも下がると限度額の上限も下がり、増額が難しくなります。

④利用期間が半年以内

増額の審査の際には今までの取引状況も確認しています。

利用期間が半年以内だと、返済もまだ数回のみですので、増額しても問題ない人物なのかがまだ判断できません。

長期間利用していると増枠に有利です。新規契約から最低でも半年以内、できれば1年以上経過してから増額審査を受けましょう。

⑤信用情報機関に他社の悪い利用履歴が追加された

新規申込の時だけでなく、増額審査の際も信用情報機関の情報を確認します。

・他社の借入が増えている
・貸倒や滞納、債務整理などの異動情報がある(ブラック)

など、不利になる情報が増えていると審査には通りません。

増額審査の口コミを実際に検証しよう!

クレジットカードの利用限度額の増額審査に落ちる理由とコツ

では具体的にどのような方が審査に通過しているのでしょう。実際に増額審査に通過した方、落ちた方の口コミをまとめました。

増額審査に有利な人

増額審査に有利な人の特徴は…
  1. 普段からカードをよく利用している
  2. メインバンクの銀行のクレジットカードを使っている
  3. 年収が上がった、もしくは現状維持

増額審査に不利な人

増額審査に不利な人の特徴は…
  1. 時々しかカードを使わない
  2. カードを作ってから半年未満である
  3. 延滞をしたことがある

増額審査に通った人の口コミ

「年収は前と変わらないにも関わらず、増額審査に通過しました。延滞をせず、普段からよくカードを使っていたからかもしれません」
「電気やガス、電話など、毎月固定の支払いは全部カード払いにしています。それ以外は使っていませんが増額審査に通りました」
「給与の受取に使っている銀行のクレジットカードで増額ができました」

普段よりカードを使っており、かつ延滞をしたことがない人は増額審査に通りやすい傾向があります。

給与の受取などメインバンクに使っている銀行が発行しているカードも、増額できる可能性が高いです。

給与が振り込まれるため延滞のリスクが低く、収入も把握できるからだと考えられますね。

増額審査に落ちた人の口コミ

「正社員で何年も働いていて支払い遅れもしたことがありません。でも現金払いが多く、カードを全く使わない月もありました」
「1回だけ、数日引き落としを忘れたことがありました。それ以外に審査落ちした理由が思い浮かびません」
「最初の限度枠が少なかったので半年後に増額できるか問い合わせましたが、今はできないと言われてしまいました」

会社にもよりますが、延滞は1回だけでも増額審査に影響します。また、発行から半年程度では増額が難しいこともあるようですね。

カードを利用しない人は、カード会社にとってはあまりメリットのない顧客と言えます。他に問題がなくても、利用が少ないということが原因で審査に通らないことがあります。

増額審査に落ちた人はクレヒスを育成しよう!

クレジットカードの増額審査には、収入や勤続年数だけでなく、クレヒス(クレジットカードヒストリー)も大きなウェイトを占めます。

カード会社にとって、カードをよく使い、かつきちんと返済する顧客は非常にありがたい存在だからです。

カードの限度額を増額したい方は「クレヒスの育成」を意識しましょう。

クレヒスの育成のためには…
  1. 支払い遅延・延滞をなくす
  2. 小さな金額でもコツコツと利用する

①支払い遅延・延滞をなくす

繰り返しになりますが、支払いは期日通りに行うのが普通のことです。

延滞が一度でもあると、増額審査に通過するのが難しくなります。

カードの引き落とし先をメインバンクに設定し、延滞をしないようにしましょう。

②小さな金額でもコツコツと利用する

カード会社にとっては、返済を期日通りに行うだけでなく、カードを毎月利用してくれるお客が優良顧客です。

大きな金額でなくても構いません。毎月コツコツと利用することを心がけましょう。

毎月使っている携帯電話やガス、電気などの支払いをカードにするだけで、支払い実績がどんどん積み重なっていきます。

どうしてもまとまったお金が必要な時は?

クレジットカードの増額審査は、一度申し込みをすると半年以降は間を空けなくてはいけません。

「増額審査には通らなかったけど、どうしてもお金が必要で困る…」

という状況に陥る方もいると思います。そのような時にはどうすればいいでしょうか。

①消費者金融系のクレジットカードに申し込みをする

クレジットカードには発行会社によっていくつかに分類されます。

・信販系
・流通系
・銀行系
・消費者金融系

消費者金融系のカードは、その名の通り消費者金融の会社が発行しているものです。

審査で重視される点が他のクレジットカードとは違うため、他のカードで増額ができなくても、消費者金融系カードで新規契約ができるケースがあります。

アコムACマスターカード

消費者金融のアコムが発行しているカードです。最短で即日発行が可能。

アコムACマスターカードについてもっと知りたい方はこちらをチェック!

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その他、独自審査を行っているカードについてはこちらの記事に詳しくまとめられています。

独自審査のクレジットカードとは?金融ブラックの私が作れた話
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②カードローンなども検討する

クレジットカードのショッピング枠とカードローンの審査は異なります。もしショッピング枠が足りなくて困っている場合、カードローンなら契約ができるかもしれません。

まとめ

この項目では、増額審査の基準や通過するための条件、審査に落ちたあとの対応策をまとめました。最後に要点を簡単におさらいしましょう。

・ショッピング枠の増枠は今までの取引内容が最重要
・審査落ちした場合は消費者金融系カード、カードローンも検討する

新規契約の際は年収や勤続年数が重要視されますが、増額審査の場合は今までの取引状況が審査に大きく影響します。

延滞をしたことがある方、あまりカードを使わない方は審査に通りにくいです。毎月カードを使って期日通りに返済することを繰り返し、クレヒスを積み重ねていきましょう。

増額審査は一度受けると半年間は申し込みができません。どうしても早くお金が必要という方は、消費者金融系のカードやカードローンの申し込みも視野に入れましょう。

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この記事の監修専門家

ギーク教授
ギーク教授
元信販会社
国内唯一の国際ブランド会社の本社にて、クレジットカード・キャッシング、個人向け融資の営業、申込受付、審査、部署リーダーなど様々な業務を在職中に経験。客観的かつ公平な読者目線のコンテンツづくりに日々励む。「家族や友人の悩みを解決できる情報提供」をモットーに、お金で苦しむ人が少しでも減る原動力になりたい。

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