クレジットカードの支払いが遅れそう・支払いできない時や、うっかり残高不足等で請求額の支払いが遅れた場合に、最も影響が少ない対処方法を紹介していきます。支払えないなら電話連絡すべきか?今からの入金でも間に合うのか?再引き落としでも影響がないのか?等についても解説しています。
この記事の目次
クレジットカードの遅延、延滞、滞納の違いとは?
クレジットカードの支払いが遅れは、段階的に呼び方が変わっていきます。
この呼び方によって同じ支払い遅れでも、意味や対処方法が違うため注意が必要です。
遅延 | 支払日(引き落とし日)から60日以内の遅れ |
---|---|
延滞 | 支払日(引き落とし日)から61日以上か3ヶ月以上の遅れ |
滞納 | 支払日(引き落とし日)から61日以上か3ヶ月以上の遅れ |
遅延は短期間の支払い遅れ、延滞と滞納は長期の支払い遅れということになります。
また、上を見て分かるように、延滞と滞納の定義は同じで同義なので言い方の違いのみと考えましょう。
当日入金でも支払い遅れになるケースとは!?
自分の設定している銀行によって違いますが、支払日(引き落とし日)は1日のうちに何度か引き落としがかかります。
例えば朝の9時に1回、午後の21時に1回といった具合です。
気をつけたいのが、当日中の引き落としができたという基準が、その日最終の引き落としに間に合ったかどうか?ということです。
つまり、当日中に入金だったとしても、24時までに間に合えば良いという話ではないということです。
支払日前だけど入金が間に合わない場合
手元にお金はあるけど、クレジットカード会社に登録している銀行口座への入金が間に合わない!
といった場合の対処方法がこちら↓
①当日の引き落とし時間に間に合うか確認する
まず、自分のクレジットカード会社が銀行に引き落としをかける時間を把握しましょう。
大抵のクレジットカード会社は、引き落とし日当日、一日のうち何度か口座から引き落としをかけます。
そのため、引き落とし日の前日入金が間に合わなくても、当日の夜までに入金すれば間に合う可能性があります。
クレジットカード会社に問い合わせることで教えてもらえます。
当日の最終引き落とし時間に間に合わなかった場合、支払い遅れになるカード会社もあるため注意が必要です。
②24時間即時振込のネットバンキングを利用する
ATMが営業時間外だったり銀行側のメンテナンス中で使えないと、入金ができずに間に合わないこともありますよね。
引き落とし口座と別で、24時間即時振込に対応している銀行口座があれば、ネットバンキングでの振込で間に合うかもしれません。
振込元、振込元の銀行口座のどちらも24時間即時振込に対応している必要があります。
③カード会社に連絡し直接振り込みする
カード会社に設定している口座への入金が事情によりできない場合、設定している口座以外にお金がある口座があれば、クレジットカード会社の口座へに直接振り込みが最も確実です。
カード会社に電話をして事情を説明すると、指定の口座情報を教えてもらえます。
大抵の場合、15時までの振込しか即日の着金ができないので、早めに電話をして振込先を聞く必要があります。
クレジットカードの支払いが遅れた場合の対処方法
ここでは、クレジットカードの支払いが引き落とし日に間に合わず、遅れてしまった場合の対処方法を紹介していきます。
支払い遅れが60日以内の短期遅延の場合の方法です。
→クレジットカードの延滞・滞納!払えない場合の対処方法
クレジットカードの支払い日に入金が間に合わなかったり、残高不足で引き落としできなかった場合は、一刻も早く支払いをする必要があります。
遅れた場合の対処方法は
の2点が基本です。
が、まずは電話すること!
支払いが遅れた場合の支払い方法は、クレジットカード会社によって違うため、とにもかくにも電話をしないことには始まりません。
電話して事情を伝えるのと、無断で遅れるのでは印象が全く違います。
遅れたことを謝り、いつまでにちゃんと支払いできるのか約束しましょう。
①すぐにカード会社へ振り込みをする
手元にお金があるのであれば、カード会社へ電話をした際に振込先口座の情報を教えてもらいましょう。
近くにある銀行ATMに行きすぐに振り込みをするか、近くに銀行ATMが無い場合はネットバンキング等で振込をすれば、すぐに着金するため印象が良いでしょう。
②再度引き落とししてもらえることも
クレジットカード会社によっては、支払日に間に合わなかったとしても、支払日以降に引き落としをしてくれる会社もあります。
支払日の最終引き落とし時間に間に合わなかった場合(例えば深夜0時前ギリギリに気づいて入金)でも、会社によっては、翌日の引き落としが確認できたら、支払いの遅れ扱いにならないところもあります。
当然カード会社によって違うため、必ず電話で確認しましょう。
仮に自分の契約しているカード会社が、自動的に再度引き落とししてくれるからといって、電話をせずに無断で遅れると、最悪の場合強制解約もあり得るため絶対にやめましょう。
JCBの場合 →
三井住友カードの場合 →
お金がなくて支払いできない場合
そもそも、手元に支払いできるお金が無い!といった場合、少し特殊な対処をする必要があります。
①とにかくまずは電話すること!
お金が無くて支払いが間に合わないとしたら、まずはその旨を電話して伝えましょう。
お金が無いからといって、無断で支払いが遅れたり滞納を続けると、最悪の場合強制解約もありえます。
電話で支払いができないことを伝えても、ヤクザのような取り立て対応は絶対に無く、具体的な解決方法を提案してもらえます。
②分割やリボの相談をする
手持ちのお金が無いにしても、全くお金が無いということはほとんどないですよね。
引き落としされる前に、支払い金額を分割やリボにすることで、その月の支払い額を減らすことができます。
その月に自分が実際に支払いできる金額に設定し直して、少ない手持ちでも支払いが遅れずに済む可能性があります。
ただし、分割やリボの設定には支払い日前までの期限があるため、期限が過ぎていた場合には、一括で支払いをしなければいけないことになります。
支払日(引き落とし日)を過ぎたら分割できない?
分割払いやリボの設定期限を過ぎてしまったら、基本的には変更の手続きはできません。
しかし、カード会社によってはお金がなくて支払いができない旨を伝えると、締め切り後でも分割払いを認めてもらえるケースもあります。
一括払いは、お金がなくてどうしてもできない場合には、交渉してみる価値はあります。
③どうにかしてお金を集める
分割もリボも間に合わなかった!でも延滞だけはしたくない!
といった場合、どうにかしてお金集めなければなりません。
もし、身の回りに頼れる人(家族や友人)がいれば、事情を説明して一時的に立て替えてもらうようにしましょう。
どうしても頼れる人がいない場合や、家族や友人には相談したくない場合、消費者金融のカードローンを利用することで、一時的に支払い遅れを回避することができます。
何があってもお金だけは借りたくないという場合、日雇い派遣のバイト等の日銭を稼ぐしかありません。
④支払いを待ってもらう
分割払いにも対応してもらえず、お金も集まらない場合は支払いのしようがないため、支払い日を待ってもらうしかありません。
電話でしっかりと事情を説明し、いつなら支払いできるのか伝えてお願いしましょう。
ここで約束した支払日には、絶対に遅れないようにしましょう。
クレジットカードの支払い遅れるとどうなる?(影響)
クレジットカードの支払いが遅れてしまったり、遅れたまま延滞・滞納をするとこのような影響があります。
- 遅延損害金が発生する
- クレジットカードの利用停止
- リボや分割払い、キャッシングの制限
- 長期の延滞をすると信用情報に影響が出る可能性がある
- 繰り返すと強制解約されることも
- 長期滞納すると裁判や差し押さえも
まずは抑えておくべきクレジットカード支払い遅れ関連する記事を、こちらのクレジットカードの支払い遅れでまとめてあるのでぜひご参照ください。

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