クレジットカードにおける「締め日」と「支払日(引き落とし日)」とは何なのか詳しく解説。クレジットカード会社ごとの締め日支払日の一覧や、変更方法、実際に引き落としされる時間についても紹介しています。また、支払いに遅れた場合の対処方法にも触れています。
この記事の目次
各社の締め日と支払日(引き落とし日)一覧
国内で流通している一般的なクレジットカードの券種ごとに締め日と支払日(引き落とし日)を一覧でまとめました。
以下の表にあるカード名をクリックすると、締め日・支払日に関する詳しい情報を見られます。
※以下の締め日支払日一覧は2018年12月時点のものです。また、情報は公式ではなく執筆者が独自に収集したものなので誤りがある可能性もあります。情報の正確さに努めていますが、本記事の情報を基にした支払い遅れや延滞については一切責任を負いかねます。
クレジットカード会社 | 締め日 |
---|---|
三井住友カード (Visa、Master) |
・15日締め翌月10日払い 月末日締め翌月26日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
JCBカード(ジェーシービー) | 公式サイト参照 |
アメリカン・エキスプレス | ・3日締め当月21日払い ・7日締め当月21日払い ・19日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
ダイナースクラブカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
三菱UFJカード VIASOカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
MUFGカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
みずほマイレージクラブカード | ・セゾンカードの場合:月末締め翌々月4日払い ・UCカードの場合:10日締め翌月5日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
楽天カード | ・月末締め翌月27日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
au PAY クレジットカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
Yahoo! JAPANカード | ・月末締め翌月27日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
オリコカード | ・月末締め翌月27日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
エポスカード | ・27日締め翌月27日払い ・4日締め翌月4日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
リクルートカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
イオンカード | ・10日締め翌月2日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
セゾンカード | ・10日締め翌月4日払い ※キャッシングの場合月末締め (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
セディナカード | ・月末締め翌月27日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
ライフカード | ・5日締め当月27もしくは翌月3日(金融機関によって異なる) ※キャッシングの場合月末締め (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
ルミネカード | ・月末締め翌々月4日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
dカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
JALカード | ・15日締め翌月10日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
ビューカード | ・月末締め翌々月4日払い (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
アコムACマスターカード | ・20日締め翌月6日払い ※支払い期日35日以内にするコースもあり (土・日・祝日の場合は翌営業日) |
締め日と支払日の調べ方
上の表はに記載されていないクレジットカードの締め日と支払い日を知りたい方は、直接問い合わせをするか、公式サイトにて確認が可能です。
締め日と支払日の違い
クレジットカードにおける「締め日」と「支払日(引き落とし日)」の違いについて理解しないと賢く使いこなすことは難しいでしょう。
よく同じものだと勘違いしやすいため注意が必要です。
締め日 | 支払日 |
---|---|
決められた期間内にクレジットカードで使った金額の集計するための締切日のこと。 支払い金額が確定する日。 |
締め日で確定した支払い金額を実際に支払う日(引き落としされる日) |
締め日とは
クレジットカードにおける締め日とは、一ヶ月間でクレジットカードでいくら分の決済をしたか集計するための区切りとなる日です。
この時点では、まだ引き落としはされません。
上の表を見て分かるように、クレジットカード会社によって締め日は異なります。
締め日の翌日から翌月の締め日までの利用分を集計するような仕組みになっています。
例えば、毎月15日が締め日のクレジットカードの場合、16日から翌月15日までの利用分が集計されます。
締め日を過ぎた利用分は、翌月分の利用扱いとなります。
締め日期間内の利用でも明細に反映されないケース
クレジットカードを利用したタイミングによっては、明細に反映されず翌月分の決済扱いになることもあります。
クレジットカードの決済が明細に反映されるのは、お店(加盟店)がクレジットカード会社に売上票を送り請求したタイミングです。
加盟店はクレジットカードの利用があったその日にクレジットカード会社に請求をするとは限りません。
むしろクレジットカードを使った2〜3日後、遅い場合は2〜3ヶ月遅れて明細に反映されることも珍しくありません。
このような場合は次の締め日の集計期間にずれるため、支払いタイミングはさらに遅くなります。
締め日当日何時までの利用分が集計される?
基本的には締め日当日の0時(24時)までが締め切りのタイミングです。
しかし、前項でも紹介した通り、クレジットカードの利用が明細に反映されるのは加盟店からの請求があった時点です。
そのため締め日当日のクレジットカード利用でも、加盟店によっては締め日当日の0時までに請求が間に合わない可能性もあります。
締め日が土日休日の場合
締め日は土曜日、日曜日だったり、休日祝日と被っている場合でもその前後にずれることはありません。
そのため締め日は曜日を気にせずに考えることができます。
海外時差がある場合の締切タイミング
海外旅行等で現地でクレジットカードを利用した場合、決済タイミングが日本時間なのか現地時間によってどうなるのか気になりますよね。
基本的には現地時間の決済タイミングが適応されます。
例えば、15日が締め日のクレジットカードで、日本時間では16日で海外で利用したタイミングが15日だった場合は締め日以内の利用となり当月の利用分として集計されます。
支払日(引き落とし日)とは
支払日(引き落とし日)とは、前項で解説した「締め日」で確定した利用金額を、実際にクレジットカード会社へ支払いする日のことです。
締め日と支払い日にはある程度の日数があるため、支払日の前日までにお金を用意しておく必要があります。
例え:15日に締めて翌月10日に支払いする
クレジットカードに引き落とし口座を設定している場合は口座振替で、口座が未設定の場合はコンビニでの支払いか、直接振り込みとなります。
支払日当日の引き落としされる時間は何時?
クレジットカードによっては、支払日が会社の給料日と同じだったりすると、当日入金するしかないケースもあります。
そうなると気になるのが当日入金でも引き落としに間に合うのか?ですよね。
これは引き落としをする金融機関とクレジットカード会社によってバラバラのため一概に言えません。
例:〇〇銀行の場合、□□カードは9時と21時の2回、△△カードは9時15時21時の3回など
最も簡単に確認する方法は、設定している金融機関に問い合わせて、確認したいクレジットカード会社を伝えると回答してもらえます。
クレジットカード会社に問い合わせても回答は得られないので注意しましょう。
→各銀行ごとのクレジットカード引き落とし時間一覧
支払日が土日祝日の休日だった場合
クレジットカード会社指定の支払日は土曜日、日曜日、祝日だった場合、引き落としされるのは次の銀行営業日(平日)になります。
基本的に前倒しになることはありません。
月末が引き落とし日で休日だった場合、支払日が翌月になるケースもあるということです。
一部例外としてネットバンク系クレジットカードは稀に休日でも引き落としがかかることがあります。
心配であれば、明細を確認すれば支払日が記載されているはずなのでチェックしてみましょう。
ボーナス払いは締切期間と引き落とし日が違う
ボーナス一括払いやボーナス2回払い等の支払い方法を選んでいる場合は、締切の期間と実際の支払日が通常と異なります。
三井住友カードの場合、夏と冬のボーナス払い2種類があり
冬→7月16日〜11月15日の利用代金を翌年1月の指定支払日に引き落とし
となっています。
利用の際にはあらかじめ確認しておきましょう。
支払いが遅れたor間に合わない場合の対処方法
入金ができなかったり、残高不足などでクレジットカードの支払いが遅れてしまうと、カードの利用停止や強制解約、最悪の場合は信用情報にキズが付くなどの影響があります。
そのため支払い遅れは絶対に避けなければならず、もし遅れてしまった場合にはしっかりと対処する必要があります。
- 当日の引き落とし時間に間に合うか確認する
- 24時間即時振込のネットバンキングを利用する
- カード会社に連絡し直接振り込みする
- すぐにお金を振り込む
- 再度引き落としが自動でかかるカード会社もある
- とにかくまずは電話すること!(話し合わないことには進まない)
- 分割払いやリボ払いに変更できるか相談する
- どうにかしてお金を集める
- 支払いを待ってもらう
もっと詳しい支払い遅れの対処方法や影響については以下の記事で解説しています↓
クレジットカードを複数枚持っている場合は管理が大切
冒頭の表を見たら分かる通り、クレジットカードの種類によって締め日と支払日はバラバラです。
複数のクレジットカードを持っている場合、締め日はともかく支払日が月のうちに何度かあると忘れてしまいがちです。
なるべく同じ支払日のクレジットカードを使うか、家計簿アプリ等と活用して支払日を忘れたり混乱しないように工夫する必要があります。
締め日や支払日の変更は可能?
ほとんどのクレジットカードは締め日と引き落とし日の変更ができません。
しかし、クレジットカード会社によっては複数ある締め日支払日の選択肢から選べる場合があります。
例えば三井住友カードの場合、「15日締めの翌月10日払い」「月末締め翌月26日払い」の2パターンから選ぶことができます。
過去には締め日支払日を自由に設定できるクレジットカードとしてSBIカードがありましたが、現在は新規発行を停止しています。
→クレジットカードの締め日・支払日は変更可能?やり方を解説
まとめ
クレジットカードごとの締め日と支払日(引き落とし日)について解説してきました。
クレジットカードは現金と違い、実際に支払いをするのは買い物をしてからかなり日数が経っています。
支払いが遅れてしまったり、使ったイメージより多く引き落としされてしまうのは、締め日と支払日の感覚がまだ馴染めていないことが多いです。
そのためどの期間でいくら使ったのか、いつ支払うのかをしっかりと把握することが賢くクレジットカードを使いこなすコツと言えるでしょう。
まずは抑えておくべきクレジットカードの支払い方法に関連する記事を、こちらのクレジットカードの支払い方法でまとめてあるのでぜひご参照ください。

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