クレジットカード審査の仕組みをフローチャートで解説

[最終更新日]2019/02/08

クレジットカードの審査内容や仕組みをフローチャートで解説

クレジットカードの審査は誰がどうやって行うの?審査方法は、機械による自動審査と人による手動審査の2段階で構成されています。当記事ではわかりやすい図解を使って解説しているので、審査の流れや仕組みへの理解をより簡単に深めることができますよ!

クレジットカード審査の流れ

クレジットカードの申込方法には、「web申し込み」「店頭申し込み」「郵送の申込書類で申し込み」の3種類があります。どの申込方法でも審査の流れは基本同じですが、web申し込みが早いのでおすすめです。

ギーク教授
申し込み〜カード発行までの流れはこうじゃ!
申込み受付完了
申込み内容のスコアリング審査
機械が自動審査
個人信用情報の開示
申込内容に記載の借入・返済状況に虚偽がないかチェック
社内ブラックリストのチェック
過去に同サービスや社内関連サービスで事故歴がないかチェック
本人確認書類のチェック
犯罪収益に使用されないかのチェック
職場へ電話で在籍確認
申込内容に記載の職業欄に虚偽がないかをチェック
本人確認の電話
本人確認書類に不審点があった場合のみ
審査結果の通知連絡
審査の合否に関わらずメール・郵送・電話等で通知
カード発行
審査通過の場合
カードが郵送され受け取り
受け取りの際に本人確認(顔写真付きの身分証)を求められる

審査業務は誰がどうやって行うの?

クレジットカードの審査業務は、自社で行う場合と委託先の業者が行う場合の2種類あります。

例えば、オリコカードやUCカード、セゾンカード、ビューカード、みずほ銀行系クレジットカードは「キューピタス」というプロセシング業務(審査業務、プロモーション業務、与信業務等)を行う企業へ委託しています。

そのため、審査業務を同じ委託先へ依頼しているカード会社の場合は、情報共有されているので支払い事故や多重申込みなど細心の注意が必要なのです。

クレジットカードの審査内容

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クレジットカードの審査は、3C(返済能力・資産・性格)と呼ばれる審査項目を調査するために、機械による自動審査と審査担当者による手動審査の2段階で構成されています。

 【審査まとめ表】 

審査の流れ 第1段階 第2段階
審査方法 自動審査 手動審査
審査内容 申込内容をスコア評価 ・個人信用情報の照会
・自社情報のチェック
・提出書類のチェック
・在籍確認
・本人確認
審査項目3C Capacity(返済能力)
Capital(資産・財産)
Character(キャラクター)

クレジットカードの審査基準について下記ページで詳しく解説しています!

クレジットカード審査基準を公開!通りやすくするコツ
2019.02.09

自動審査の仕組み

第1段階で行われる自動審査とは、申込者が記入した申込書の内容を機械が自動でスコアリング評価(点数付け)を行うことです。スコアがカード会社の審査基準を満たしていれば、次の第2段階へ進みます。

自動審査では、主にCapacity(返済能力)とCapital(資産・財産)を点数付で評価していきます。

機械が自動審査でチェックする申込内容の項目を、Capacity(返済能力)とCapital(資産・財産)でわかりやすく評価基準分類した表が下記です。より重要度が高い項目は赤色にしてみました。(あくまで一般例であり、カード会社によって審査基準が異なるので評価基準は異なります。)

Capacity(返済能力)

Capacityでは、年収の高低や収入の安定性など返済能力を審査します。

審査項目 高評価を得る基準例 低評価される基準例
職業・職種・役職 公務員や士業(医師・弁護士など)、上場企業役員は安定した継続収入と高収入で高評価される 自営業・自由業(フリーランス等)、年金受給、アルバイト・パート・派遣社員・契約社員、無職、学生は低評価されやすい
勤務先の規模 上場企業→非上場でも資本金1,000万円以上の順で高く評価される 資本金1,000万円未満、従業員数50名未満の場合は低評価されやすい
勤続年数 同じ会社に勤めている年数が長いほど評価される 年数が短いと収入の変動があるため低評価されやすい
年収 公務員・士業・正社員・上場企業役員で年収が高いほど評価される 自営業や自由業・非上場または資本金1,000万円未満の会社で役員の場合、年収が高くても収入の不安定性で低評価されやすい
他社借入状況 無担保借入の件数と金額が0に近いほど高評価される 無担保借入の件数と金額が多いほど低評価される
年齢 20代中盤〜50代迄にかけて高評価 18歳以上の未成年〜20代前半など若すぎる場合、定年退職に向かう50代以降はカード会社によって低評価されるケースがある

Capital(資産・財産)

Capitalでは、 申込者の資産や財産を審査します。持ち家は返済が遅れた場合の担保になるので資産として高く評価されると言われています。

審査項目 高評価される基準例 低評価される基準例
お住まい 家賃支払いが無に近いほど高評価される
・自己所有持ち家(住宅ローン無)
・家族所有持ち家(住宅ローン無)
・社宅・寮
・公営住宅
自己所有持ち家で住宅ローン有の場合は低評価されやすい
お住まい年数 長いほど高評価される 1年未満は低評価されやすい
家族構成 独身家族と同居、既婚家族で親と同居は高評価される 既婚家族で子供有は低評価されやすい

手動審査の仕組み

第2段階は審査担当者による手動審査です。手動審査では3CのCharacter(性格)を評価します。

Characterでは、「申込書の内容に虚偽はないか」「犯罪へ利用されないか」を審査するために、「信用情報の照会」「社内ブラックリストの確認」「提出書類のチェック」「在籍確認」をチェックします。

申込者が嘘を申告してないか、反社会勢力でないかの判別は、実際に人の手じゃないと行えないのです。

Character(性格)でチェックする項目は下記です。

①信用情報の照会

クレジットカード会社は自社のカード保有者データをCIC(クレジット信用情報センター)と呼ばれる「信用情報機関」に登録し、他社カード会社と情報共有をしています。登録されている内容は「本人を識別するための情報」と「契約内容等」の大きく2つです。

住所、氏名、生年月日、直近のカード利用額、直近の借入状況や返済状況などをみることができ、信用情報機関に登録されている下記の内容を「個人信用情報」と呼びます。

本人を識別するための情報
  1. 氏名(ふりがな)
  2. 住所
  3. 生年月日
  4. 電話番号
  5. 勤務先の商号または名称
  6. 運転免許証の番号(本人が交付を受けている場合)
  7. 本人確認書類の記号番号(当該書類により本人確認を行った場合)
  8. 配偶者貸付けの場合には、当該配偶者に関する上記の事項
契約内容等
  1. 契約年月日
  2. 貸付の金額
  3. 貸付の残高
  4. 元本または利息の支払の遅延の有無
  5. 総量規制の対象外の契約に該当する場合にはその旨

出典元:CIC(クレジット信用情報センター)公式サイトより

申込時に嘘をついていたとしても、必ず信用情報の照会でバレるので審査に落ちます。信用情報をチェックして、他社での借入状況・支払い状況に問題がなければ、カード発行へと進めるのです。

②社内ブラックリストの確認

社内ブラックリストとは、カード会社が自社で記録管理している利用者データの中でも、「何らかのトラブルで強制解約または入会お断りになった利用者リスト」のことです。

例えば、下記のような方々です。

  1. 過去何回も申込みして審査落ち(申込みブラック)
  2. 自社や自社関連サービスで支払い事故などのトラブル歴あり(金融ブラック)

申込みしたカード会社で何も問題がなくても、カード会社が他に保証業務も行なっている場合は保証業務先のサービス利用状況も照会されるので、もし支払い状況に問題があれば審査に落ちてしまいます。

(例)エポスカード

エポスカードは、賃貸保証も行なっておりエポスが保証会社の賃貸物件で支払い遅延した場合、エポスカードの審査に影響します。

③提出書類の確認

クレジットカード会社は、犯罪収益移動防止法により本人確認書類による審査が義務付けられています。

定められている提出書類は下記のうちいづれかです。

  1. 運転免許証
  2. 保険証
  3. 住民票
  4. パスポート
  5. マイナンバー

申込みの際にキャッシング枠をつけるにチェックした場合、他社を含めた貸付額が100万円を超える場合は、源泉徴収票などの収入証明書(所得証明書)の提出が必須となります。

本人確認の電話連絡がくるケースは?

本人確認書類に不備や不審点がある場合、または本人確認のチェックを入念に行うカード会社の場合は、申込者の電話番号へ本人確認の電話連絡が行くこともあります。

④職場へ電話で在籍確認

在籍確認とは、申込書で記入した職業欄の内容が本当なのかをチェックするために、職場へ「○○カードと申しますが、○○様はいらっしゃいますか?」と電話することを言います。

しかし、近年は自動審査システムの精度が向上し、基本的に在籍確認は来ないのが一般的です。各カード会社の口コミや評判では、ごく稀に在籍確認があったという方もいますが、よほどスペックに問題がない限りは在籍確認なしと思って良いです。

逆に在籍確認の電話が職場へ来た場合、何らかの理由で審査が難航している証なので注意が必要です。

関連記事→在籍確認が原因でクレジットカード審査に落ちることはある?

個人信用情報機関の情報共有に注意!

信用情報機関は、下記の3機関で構成されています。

CRINとFINE

消費者金融のアコムACマスターカードを除いて、クレジットカード会社は主にCIC(クレジット信用情報センター)へ加盟しています。

「クレジットカードの利用履歴に問題がなければ大丈夫なのか!」と思われがちですが、実はそんなことありません。

上記図解にあるようにCRINとFINEという情報共有システムによって、JICC・KSCの個人信用情報も照会することが可能なのです。そのため、消費者金融や銀行ローン(住宅ローン含む)などの利用履歴に問題があればクレジットカード審査にも影響するので注意が必要です。

<関連記事>
→クレジットカード審査と信用情報機関の関係性についてはこちら

ショッピングとキャッシングの利用可能枠はどうやって決まる?

ショッピング枠とキャッシング枠は、審査基準である3Cの「Capacity(返済能力)」「Capital(資産・財産)」「Character(性格)」を総合的に評価して決定され、カード発行前に枠を付与します。

特に年収や安定した継続的収入が1つの指標になります。例えば専業主婦や学生はキャッシング枠を付帯するのは厳しいと言われています。

キャッシング枠は、申込時に付帯すると審査がより厳しくなるため、審査が不安な方はチェックせずに申込みすることをオススメしています。

キャッシング枠の増額申請はカード発行後に行うことができるので、それからでも遅くはありません。

クレジットカードの増枠審査方法と仕組み

クレジットカードの仕組み

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2つがあり、
前者が貸金業法、後者が割賦販売法という異なる2つの法律が定められています。

通常、ショッピング枠・キャッシング枠の利用限度額はカードの利用年数や利用頻度に応じて意図しなくても信用力と共に徐々に引き上げる仕組みです。しかし、自らの意思で増枠申請を行うこともできます。

下記のページでは、クレジットカードの増枠審査方法や内容、審査に落ちる理由と通るコツを解説しています。

<関連記事>
→クレジットカードの増枠審査方法や通るコツを解説

カード利用中によくある質問

利用開始後によくある質問と回答

入会審査以外で、利用開始後によくある質問と回答をまとめました。

クレジットカードの更新審査はありますか?

A.あります。

有効期限が近づくと更新のハガキが届きます。更新の際はこれまでの利用履歴をもとに再審査が行われ、審査基準に満たしていなければ審査に落ちることもあります。
詳しくは下記のページで解説しています。

→クレジットカードの更新審査はある?落ちる理由と対策を解説!

クレジットカードの利用可能枠は定期的に審査で減額されることはありますか?

A.あります。

入会審査の際にショッピング枠とキャッシング枠が決定されますが、入会後も今の利用限度額が適正なのか定期的に審査を行っています。支払い状況に問題があれば利用可能枠が急に減額されることがあります。

→クレジットカード利用限度額の定期審査と減額についてはこちら

住所変更や名義変更を申請すると再審査されますか?

A.再審査があります。

基本的に申込時の提出情報から何かを変更する場合は、再審査が行われます。

それまでの利用履歴に問題があれば、審査落ちになってしまうこともあります。

→引っ越しでの住所変更はクレジットカード審査に影響ある?
→結婚や離婚による名義変更がクレジットカード審査に与える影響とは?

ゴールドカードやプラチナカードへのグレードアップ審査について教えてください。

下記のページで一般カードからゴールドカード、プラチナカードへのグレードアップ審査に通過するコツや条件を解説しました。

→クレジットカードのグレードアップ審査基準と通るコツを解説!

審査に通りやすいクレジットカード比較・おすすめランキング2019
2019.03.22

下記のページでは、クレジットカードの審査内容に関連する絶対に読んでおきたい記事をまとめています。

クレジットカードの審査内容はこちら



この記事の監修専門家

ギーク教授
ギーク教授
元信販会社
国内唯一の国際ブランド会社の本社にて、クレジットカード・キャッシング、個人向け融資の営業、申込受付、審査、部署リーダーなど様々な業務を在職中に経験。客観的かつ公平な読者目線のコンテンツづくりに日々励む。「家族や友人の悩みを解決できる情報提供」をモットーに、お金で苦しむ人が少しでも減る原動力になりたい。
                     

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