磁気カードの故障原因はスマホ?ICカードとの違いと仕組み

[最終更新日]2018/11/28

磁気カードの仕組みとICカードとの違い

磁気カードの仕組みとICカードとの違いについて詳しく解説しています。故障した時の症状と考えられる原因と対処法をまとめました。壊れた時にすぐできる復活の裏ワザも紹介します。

磁気カード仕組みは?

磁気カード

皆さんは、磁気カードの仕組みをご存知でしょうか。

磁気カードに使われている磁気ストライプ技術は、日本国内に流通している大半のクレジットカードに採用されているシステムの1つです。

少し詳しく解説すると、カードの表面に塗られた磁気体を通じて2進法で情報を刻み、カード名義人やカード番号・カードブランドなど認証情報を記録する方式。

記録された情報は電磁石で作られたヘッドを使って読み込み、買い物の時など必要なタイミングで決済処理を進めます。

高保磁力技術で作られた磁気カードは、繰り返し使用するに十分な耐久力を持ち、強力な磁気に晒されない限りデータが壊れる心配もありません。その耐久力と使いやすさから、登場当初は画期的な金融システムとして、大きく評価されました。

磁気カード技術がクレジットカードの流通に大きく貢献したのは、疑いようのない事実です。

時代が変わりトラブルが増える

ところが2000年に突入してから時代が変わり、磁気カードの技術的な限界について、いくつもの懸念が浮上します。

特に磁気に対する脆弱性の問題は致命的で、適当に扱っていると意外なほど簡単に故障してしまう事例が増えました。

強力な磁気を発するスマートフォンの存在は、磁気カードが登場した頃には想定されておらず、最近になって多くの故障事例が報告されています。

磁気カードの仕組みを利用した「スキミング」と呼ばれる情報犯罪の横行も、磁気カードの安全性を脅かしています。

セキュリティ的にも安全とは言い切れず、安易に他者に委ねるのは危険です。

また最近は、磁気ストライプに代わる存在としてICチップ技術も登場。クレジットカードの技術的問題は、一つの過渡期に直面したと言えるでしょう。

こんな時は磁気不良

磁気カードの故障は、外見による判断がつきません。そのため実際に使用してトラブルに気付くケースが多く、とても厄介です。

一切の決済ができなくなった
何度も認証してようやく通る
長年使い続けている

上記のような状態にある時は、磁気不良を疑ってみることをおすすめします。

磁気不良の原因

磁気不良を起こす代表的な要因をまとめました。順番に確認してみましょう。

①摩耗

カードに刻まれた磁気面が過度に摩耗すると、情報を読み込めなくなります。

確かに高保磁力技術で作られた磁気カードは耐久性が高く、衝撃や摩擦で簡単に破損するものではありません。

しかし以前と比べてカード決済の機会が増加した昨今、耐久性が追いつかず使用期限切れの前に読み込めなくなるケースが増えています。

日常的にカードを切っている方は、有効期限を迎える前に破損するかもしれません。

おかしいと感じた時は、カード会社に相談することをおすすめします。

②磁気同士が重なっている

強い磁界の影響を受けると、磁気カードに記録された情報は壊れてしまいます。

異なる磁気同士が重なった場合、磁気カードが使えなくなる可能性は十分考えられる話です。

とは言え、最近のクレジットカードは耐久性に配慮して高保磁力環境下で作られることが多く、カード同士を重ねた程度で壊れてしまうほどヤワではありません。

むしろ携帯電話やPCのハードディスクなど、強い磁気を持つネオジム磁石を使用した製品に対して警戒が必要です。

ちなみに、磁気の強さはお互いの距離が離れると極端に弱まります。少し離しておくだけで、ずっとリスクは減るでしょう。

③高温の場所で保管

磁気カードは熱に弱く、高温環境では減磁(磁力が弱くなる)します。

また熱によりカード本体が変形してしまった場合など、物理的な損耗を受けた場合は、磁気の状態はどうあれ使用自体が困難です。

誤ってIHヒーターの上に置いて加熱した
レンズと一緒に日当たりの良い場所に置いた

上記のような、火元や高温になりやすい場所に置く時は注意しましょう。

④MRI室に持ち込んだ

医療機関で使われるMRIは、極めて強烈な磁力を用いる検査装置です。

ここに誤ってクレジットカードを持ち込むと、あっという間に破損します。スマホや磁石とは次元が違うほど強力です。

職員の注意に従い、持ち込まないようにしましょう。

日本はMRIの普及率が非常に高く、健康な人でも検査を受けることが多い社会です。健康も大切ですが、カードへの影響にも十分に注意して下さいね。

⑤スマホと一緒に保存

スマートフォンは、磁気カードにとって身近な脅威です。

磁気カードをスマホケースなどに入れ、スマートフォンと密接した環境にして保管すると、データを読み込めなくなる可能性があります。

スマホと一緒に保管しないよう心掛けるか、「磁気遮断シート」などの対策アイテムと一緒に保管すると良いでしょう。

磁気不良をすぐに復活させる裏技

磁気カードの読み取り不良は、(原因によっては)セロハンテープを使った応急処置が可能です。

磁気カードは繰り返しの使用により劣化したり、低磁性のノイズを発して読み取りを妨げることがあります。しかしセロハンテープを使って読み取り機とカードの間に距離を作ると、低磁性ノイズが排除され読み取ることがあるからです。

ただしこの方法は、常用するほどオススメすることはできません。

セロハンテープを使用したことによりリーダーやATMが破損した場合、責任を求められる可能性があるからです。

もちろん当サイトでも、この方法を積極的に推奨することはありません。どうしても読み込みが必要な緊急時にのみ、自己責任で使用しましょう。

磁気カードを保護する方法

磁気カードを保護する方法

磁気カードの保護には、「磁気対策グッズ」をオススメします。

特に現代人の必携品であるスマートフォン対策は重要度が高いので、

磁気遮断シート
磁気防止機能付スマホケース
スキミング防止カードケース

などが選択肢に入るでしょう。いずれも磁気カードを外部の強力な磁力から守ってくれるので、磁力の影響を気にせずカードとスマホが共存できます。

ICカードと磁気カードの違いは?

ICカードは磁気カードと比べて、便利な面の多いクレジットカード技術です。

両者は内部構造が根本的に異なり、磁気を使って情報を記録する磁気カードと違い、ICカードは集積回路を使って記録します。

つまり技術的には、スマートフォンのmicroSDカードなどに近い存在です。

優れたセキュリティ性と多様なサービスの提供が魅力

ユーザー目線で見たICカードの魅力は、優れたセキュリティ性と豊富な記憶容量による多様なサービスの利用です。

クレジットカードにキャッシュカード機能を付与したり、交通系のカードに定期券機能を付与するサービスは、ICカード技術の登場により実現しました。

またICカードは磁気カードと比べセキュリティ性能が高く、不正利用被害の防止に対して効果が期待されています。

国策によるIC化

日本では経済産業省の主導による、割賦販売法の改正が決定。2020年を現実的な期限としてIC決済の導入を推し進めています。

背景には東京オリンピックによる国策的な面があり、業界団体や大手企業も続々とIC対応の流れに乗っています。

今後クレジットカードがIC化に向けて、歩みを進めることは確実と言えるでしょう。磁気カードが過去の技術となるのも、時間の問題かもしれません。

まとめ

磁気カードは磁力を用いて決済に必要な認証情報を書き込む、多くのクレジットカードに採用されている技術の1つです。

ただし磁気カードに使われているメカニズムは強力な磁力に弱く、スマートフォンと一緒に保管したり、パソコンに密接させないよう配慮することをオススメします。

また最近では、スキミングによる不正利用のリスクも高まり、IC型への切り替えが盛んです。

日本では各カード会社が、東京オリンピックの開催までに全てのクレジットカードをIC化する動きを強めています。



この記事の監修専門家

ギーク教授
ギーク教授
元信販会社
国内唯一の国際ブランド会社の本社にて、クレジットカード・キャッシング、個人向け融資の営業、申込受付、審査、部署リーダーなど様々な業務を在職中に経験。客観的かつ公平な読者目線のコンテンツづくりに日々励む。「家族や友人の悩みを解決できる情報提供」をモットーに、お金で苦しむ人が少しでも減る原動力になりたい。
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